今どきの若手の育て方

電話を取らないのは「自信がない」から!?
今どきの若手は、一体何に怯えているのか

2019.05.16 公式 今どきの若手の育て方 第2回

「今どきの若手の育て方」より

「それぐらいできるだろう」と
若手相手に考えるのは間違い

ところが、一度でも自信を持てたら、行動は一気に変わります。経験を積んで電話の仕組みが理解でき、社内にいる方の顔や、名前、関係性が分かるようになると、いつのまにか難なくこなせるようになります。
経験を重ね、自分のできる範囲が広がることで、「自信」は生まれるのです。

社会では、家庭のルールや学校で教わったことがそのまま活かされるとは限りません。親の育て方が実社会に即したものであったかどうかや、アルバイトの経験で何を学んだかによって、社会での行動に大きな差が生まれます。
もしも、あまり実社会に即した経験を積んでいなければ、あらゆることが想定外なので、積極的に行動できなくなります。

そのため、依頼された仕事を若手が躊躇(ちゅうちょ)するようならば、まずどんな理由かを確認することが必要です。
若手自身の口から「自信がない」という言葉は出てこないと思って間違いありません。よって、「それぐらいできるのだろう」と考えるのは間違いです。
リーダーはこの点をしっかり配慮する必要があるのです。

次回に続く


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プロフィール

石田祐一郎
石田祐一郎

株式会社GO FRONTIER代表取締役。大学卒業後、婦人服アパレル企業に就職。いちスタッフから数店舗の店長を経て、マネージャーとして全国を回る。その後、課長に抜擢。ブランド存続の危機の中で、社員一丸となって業績を挽回。さらに商品部長を経て取締役営業部長となり、全社の古い企業体質を改善。退職後はコーチング、アドラー心理学、メンタルケアを学び、プロコーチとして独立。現在は年間150回以上登壇し、成果が出るマネジメントとコミュニケーションのコツを全国で伝えている。

著書

今どきの若手の育て方

今どきの若手の育て方

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