リーダーシップの身につけ方

リーダーに求められるものとは-15

2016.08.08 公式 リーダーシップの身につけ方 第21回

「信用」を築き上げることが一番大切

36 小さな約束を守る

よくセミナーで、「どのようにしたら、社員との信頼関係を高めることができますか?」と聞かれることがあります。
これは難しい質問です。
まずは、自分自身の徳を高める努力をする。自分を修める努力をする。そして小さな約束を守ることです。
大きな約束というのは自然と守らされます。

例えば、ザ・ボディショップやスターバックス時代にお店廻りをしていると、必ずお店の方から質問や要望を受けました。
その場で答えられることであればもちろん答えますが、その場で答えられないことも多いものです。そのような時、持ち帰った質問や要望には、必ず担当者から返事をしてもらうようにしていました。要望を叶えるということではなく、できるかできないか、その返事だけでも必ず行う。できない場合は、必ずその理由を添える。

仕事には優先順位があり、当然全員の要望を聞くことはできません。
しかし、できない場合でも必ず、できない理由を添えて答えてあげる。
これが、社員の皆さんとの信頼関係を築くことにつながると、私は信じています。
築き上げるもので一番大切なもの、それは信用だと思います。
小さな約束でも必ず果たすことが信用を作る。信用を作るのは、長い年月がかかりますが、失うのは簡単です。
それでもなお、築き上げるべきものだと思います。

さて、ここで第3回の課題です。
「今日1日、周囲との信頼関係を高めるために、あなたにできることは何ですか?」です。

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プロフィール

岩田松雄
岩田松雄

1958年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、日産自動車株式会社に入社。同社にて幅広い業務を経験後、米国UCLAアンダーソンスクールに留学。その後、外資系コンサルティング会社ジェミニ・コンサルティング・ジャパン、日本コカ・コーラ株式会社役員を経て、株式会社アトラス(ゲーム会社)の代表取締役として、三期連続赤字の企業を再建。さらに株式会社タカラ常務取締役を経て株式会社イオンフォレスト(ザ・ボディショップ)の代表取締役に就任。店舗数を一気に増加させ、売上を67億円から約140億円に拡大。そしてスターバックスコーヒージャパン株式会社のCEOとして「100年後も光輝くブランド」というコンセプトを掲げ、業績を急回復させ再成長させる。これらの功績が認められ、UCLAビジネススクールより全卒業生3万7000人の中から「100 Inspirational Alumni」
('92年卒業生ではただ一人)に選出される。
現在は株式会社リーダーシップ・コンサルティングの代表取締役CEOであり、次世代のリーダー育成に注力する傍らで、立教大学の特任教授として教鞭もとっている。主に「リーダーシップ」に関するテーマにてこれまで著書は30万部を超える『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』はじめ多数。「リーダーシップ」に関する日本の第一人者として日本のビジネス界を牽引する人物である。
HP: http://leadership.jpn.com
Facebook: https://www.facebook.com/Leadership.jpn?pnref=lhc

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