リーダーシップの身につけ方

リーダーに求められるものとは-18

2016.09.26 公式 リーダーシップの身につけ方 第24回

器用な人に「超一流」は少ない

39 リーダー一歩一歩進んで構わない

一歩一歩進むこと。
その大切さを、いつも感じています。
一歩一歩でしか、前に進めないのです。
しかし、一歩一歩は進歩がないように思えて、後から振り返るとポンと飛躍的に大きく伸びた瞬間があったことに気付けたりします。

これをquantum leap(量子的跳躍)といいます。

勉強やスポーツをしている時、「なかなか上達しないけれど、コツコツ続けていたら、あるときいきなりグンと伸びる経験をした」という人は決して少なくないでしょう。

ところが、その瞬間がわからない人がいる。ポンと突き抜ける瞬間、飛躍的に伸びる瞬間が来るまでは、じっと我慢しなければならない。
しかし、多くの人がこの我慢ができず、あきらめてしまう。
続けても無駄だ、と途中でやめてしまうのです。

自分は必ずゴールに辿り着けるのだという希望と、自分を信じる気持ちを抱き続けないと、人は前に進めないのです。

コツコツとした努力ができる人は、成功体験を持っている人です。

そしてもうひとつは、意外かもしれませんが、不器用な人です。器用で要領のいい人は、多くのことをすんなりできてしまったりする。だから、ちょっとつまずくと、すぐにあきらめてしまいます。

器用な人には、一流はいても「超一流」は少ない。超一流には、そのことしかできないという不器用な人が多い。ひとつの道でコツコツ頑張る人のほうが、突き抜けた一流になれることが多いのです。

もしかすると、自分の不器用さを嘆いている人がいるかもしれません。
しかし、だからこそ一歩一歩歩き進み続けるしかないわけです。
多くのことができないから、コツコツ続けるしかないのです。

ビジネスの世界でも伸びる人は、素直でコツコツ努力ができる人だと、私は思っています。素直な人は、人の話を聞こうとする。わかったような気になったりしない。
回り道に思えても、ひとつずつ学んでいくこと、それ自体がすべて修行になる。
大事を成そうとしても、いきなり大事にはできません。

小事の積み重ねがあるからこそ、しかるべき地位なり、しかるべき立場のときに、それを生かせるのです。

不器用でも、不遇だと思っても、人生に無駄はないのです。
そして、コツコツと学び続けることには、終わりはありません。

ここで、第9回の課題です。
「あなたはいま、コツコツ続けていることはありますか? そしてその先にはどんな素晴らしい成果が待っていそうですか?」です。

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プロフィール

岩田松雄
岩田松雄

1958年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、日産自動車株式会社に入社。同社にて幅広い業務を経験後、米国UCLAアンダーソンスクールに留学。その後、外資系コンサルティング会社ジェミニ・コンサルティング・ジャパン、日本コカ・コーラ株式会社役員を経て、株式会社アトラス(ゲーム会社)の代表取締役として、三期連続赤字の企業を再建。さらに株式会社タカラ常務取締役を経て株式会社イオンフォレスト(ザ・ボディショップ)の代表取締役に就任。店舗数を一気に増加させ、売上を67億円から約140億円に拡大。そしてスターバックスコーヒージャパン株式会社のCEOとして「100年後も光輝くブランド」というコンセプトを掲げ、業績を急回復させ再成長させる。これらの功績が認められ、UCLAビジネススクールより全卒業生3万7000人の中から「100 Inspirational Alumni」
('92年卒業生ではただ一人)に選出される。
現在は株式会社リーダーシップ・コンサルティングの代表取締役CEOであり、次世代のリーダー育成に注力する傍らで、立教大学の特任教授として教鞭もとっている。主に「リーダーシップ」に関するテーマにてこれまで著書は30万部を超える『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』はじめ多数。「リーダーシップ」に関する日本の第一人者として日本のビジネス界を牽引する人物である。
HP: http://leadership.jpn.com
Facebook: https://www.facebook.com/Leadership.jpn?pnref=lhc

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