そろそろ『わたし』でいきていく

責任感の強い人が陥りがち……役に立つ人間を演じてしまう理由

Getty Images

「他人の期待に応えようとしすぎてしまう」「人に都合よく使われてしまう」……そういった仕事や家族・友人間に関わる悩みの原因の大半は、自分の外側ではなく、自分の内側にあります。心の中で迷子になっている本当の気持ち(=未処理の感情)が引き起こしているのです。等身大の自分を受け入れて、ラクに生きたいと思いませんか? 本連載では、アルファポリスより好評発売中の『そろそろ『わたし』でいきていく ~今日から自分を好きになるために~』(城ノ石ゆかり)から一部を抜粋し、そのヒントをお届けしていきます。

その問題、本当にあなたの責任?

職場や家族間、仲間うちなどで問題が起こると、つい「自分のせいかもしれない」と考えて反射的に不安になってしまう。

実際には自分に責任がない、責任が取れないことでも、「私があのときああしていれば」などと想像をめぐらせてしまう。

このように何かが起こると反射的に「私のせいかも」とソワソワしてしまうのは、他人と自分の境界線が曖昧になっているからかもしれません。

自分の責任の範囲を超えたところにまで、無理に責任を感じようとしていないでしょうか?
自分の権限では解決できない事柄にもかかわらず、何かトラブルが起こるたびに、「私もその場にいたから」「家族だから」「関係者だから」といった理由で、他人の責任まで負おうとするクセがあるかもしれません。

そして「私のせいかも」と心配することで、自分の影響力が及ぶ範囲を密かに確認しようとしている可能性があります。

「万能な人間」を演じてしまうのは、自分に自信がないから

お節介な人や頼んでもいないのに世話を焼きたがる人、「全部私のせい!」と泣き崩れてしまう悲劇のヒロインも、心理的な構造は似ています。

彼らの心の奥底には、承認欲求に飢えた「無価値な私」がいつもヒザを抱えています。

それをカバーするためにあちこちの人間関係に介入して世話を焼き、自分の力が及ぶ範囲を確かめて安心しようとするのです。

影響力がなく、自信がない。そんな自分が嫌い。

だからあちこちで役立つ「万能な自分」を無意識に演じようとがんばってきたのだと思います。

でも、世の中には自分にできないこと、影響力が及ばないことなどいくらでもあるし、それが当たり前で自然なことです。

それどころか、万能ではない自分を自分自身が否定していたら、周りの人からも大切にされなくなる危険があります。
なぜなら人は無意識のうちに、自己否定が強い人を嫌ってしまうところがあるからです。

ご感想はこちら

プロフィール

城ノ石ゆかり
城ノ石ゆかり

1968年熊本生まれ。
株式会社ngoro-ngoro代表取締役社長。
日本心理学会 認定心理士。「4ness コーピング」主宰。
20歳の時に大学を中退して世界中を放浪。帰国後は心理学を学びながら、エステティックサロンの世界へ。98年に株式会社ngoro-ngoroを創業、設立。2万人を超える女性のサポートの経験から、認知行動療法をベースとした「4nessコーピング」を開発した。
「4nessコーピング」講座は「号泣するセミナー」として話題を呼び、受講生には有名企業の社長や起業家らも名を連ねる。個人セッションの予約は現在1年半待ち。
著書に『怒りが消えれば、やせられる コーピング・ダイエット』(きずな出版)、『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』(実業之日本社)、『マンガでわかる
仕事もプライベートもうまくいく感情のしくみ』(監修:城ノ石ゆかり、作画:今谷鉄柱/実業之日本社)がある。

[4nessコーピング]
https://4ness.com

[城ノ石ゆかりオフィシャルサイト]
https://jounosekiyukari.com

著書

そろそろ『わたし』でいきていく

そろそろ『わたし』でいきていく

「思い描いていた自分と違う」「自分と他人を比べて苦しくなる」「がんばっても...
出版をご希望の方へ

公式連載