学歴や勤務先の知名度でマウントを取られることがあります。また、時には家族や知り合いがすごいと、自分の手柄でもないのにマウントを取ってくる人の思考回路が理解できません。自分の実績ならともかく、なぜ他者の実績で上から目線になれるのでしょうか? また、どうすればこうした人とうまくやっていけるでしょうか?
(30代 会社員)
この手の、学歴・職歴マウント、知り合い自慢マウントを取る人は、正直めんどくさい。
普通に話せばいいのに、なぜか「オレはすごい!」というアピールが止まらないのだ。しかも、自分の実績ではなく、他人の実績でドヤるというのがよけいに謎だ。
でも、こういう人たちの思考回路を理解すると、気持ちが楽になり対処できるようになる。
本当に優秀な人は、今の自分の実力だけで勝負する。
その自信のない人が、他人にマウントを取るために、学歴・職歴・知り合いという、外部の権威を持ち出すのである。
「俺は、〇〇大学だからさ~」(過去の栄光にすがる)
「俺の友達、大企業の役員なんだよね」(知り合いの肩書を利用する)
「うちの親父はすごい人だからさ~」(親の実績で自慢する)
このように、会話の中にさりげなくマウンティングが挿入される。もし遭遇したら、自分に自信がないのだな、と解釈するといいだろう。
普通は、社会で揉まれるなかで、肩書きというものの、意味のなさを痛感するものだ。
だが、学歴・職歴・知り合いでマウントを取る人は、そういう経験が薄いのだろう。なので、いつまで経っても、学歴・職歴・知り合いでしか、自分も他人も評価できない。
確かに、だれしもそういう時期はある。私自身も、学歴やキャリア、収入や資産、住んでいる場所やブランド物で勝ち負けを考える時期もあった。だが、そこは卒業していくのが普通だ。
目の前の他人1人に勝っても、世界には上がいくらでもいるし、極端な話、世界一の大富豪になっても、後世世代にいつか抜かされる。上を見てもキリがないし、仮に勝っても、刹那的な優越感が得られるだけで、人生の幸福とは何も関係がない。
そして、人は年齢を重ねると、幸せな家庭を作ったり、人生をどう生きるかに向き合うようになったりする。
結局、マウントを取ろうという人は、自分の人生でやりたいことが何もない暇人なのだ。
そんな彼らが欲しいのは、自分の優位性を認めてもらうこと。
ならば、さっさと勝ちを譲ってしまえば、向こうも満足して静かになる。
「へぇ、すごいですね」
こんなふうに、適当な感じでも問題ない。相手に持ち上げておけば、それ以上マウントを取り続ける必要がなくなるので、早めに終わるだろう。
マウントを取る人は、相手が対抗してくると、どっちが上か勝負に持ちこもうとする。
だから、マウント合戦に参加せず、サラッと受け流すのがベストだ。
× 「いやいや、学歴なら自分も負けてませんけど」(ヒートアップするだけ)
◯ 「そうなんですねー」(話が広がらないのですぐ終わる)
× 「私の知り合いにもすごい人がいてー」(相手もムキになるので終わらなくなる)
◯ 「すごいですね」(適当に流す)
戦うだけムダなのだ。塩対応で話が広がらないようにするのが平和的で時短だ。
だが、「こいつは度が過ぎるな」と思ったり、あまりにしつこくマウントしてくるなら論破してしまうのも手だ。
「すごい知り合いがいるのはわかりましたが、そろそろあなた自身の話を聞きたいです」
このように冷静に言えば、相手は「ヤバい」と察して引くだろう。
マウントを取られるのは不快なものだが、本当に自信がある人はマウントを取らないと理解しておけば腹も立たない。マウントに来ている時点で、内心ものすごく不安で自信がないことの現れなのだ。
相手も苦しんでいるのだ。
「この人はしょうもない承認欲求で苦しんでいるんだな」と解釈すれば少しは気が晴れるだろう。