すぐに感情的になる。人のいうことを聞かない。昔話ばかりする。話が長い…。このような周囲を不愉快にする態度も、老害と呼ばれる典型的なパターンのひとつです。
50代で特に問題となるのは、セクハラ・パワハラなど、ハラスメントに対する意識の低さです。ハラスメントは深刻な社会問題になっていますが、20代〜40代の社員たちから、次のような意見が多く寄せられました。
・上から目線だったり、女性蔑視な態度に、自分で気付いていないのが気になる(20代・女性)
・自分の周りのその世代は全員男性であり、自分はセクハラなどされたことはないが、他の若い男性社員がパワハラなどの被害にあっていないか心配(20代・女性)
・セクハラ、パワハラに該当するような言動を控えてもらいたい(30代・女性)
・自分をいつまでも若いと勘違いしていて、自分がやっていることがセクハラだと気付いていない(30代・女性)
・とにかく頭が凝り固まっていて、偏見や差別がひどい。 そしてこのコロナ禍でも夜な夜な飲み歩き、飲みニケーションをまだやっていて迷惑(40代・女性)
ハラスメントは、企業にとっても重大なリスクとなるため、厳しい措置が取られます。民法上の不法行為であれば、懲戒処分に問われる場合もあります。
人間は生きている限り、周囲に迷惑をかけるものです。しかし、迷惑をかけすぎてはいけません。「いないほうがいい」と思われたら、組織にいられなくなります。
今の世の中は、50代が育ってきた昭和の価値観とは大きく変わっています。古い認識を捨て、現在の常識を確認し、早急に意識を切り替えましょう。
仕事ができるかどうか。これも老害の重要な基準です。50代は最も年収が高い層となるため、給与に見合った活躍をしていない人には、特に厳しい目が向けられます。20〜40代の社員たちからは、次のような意見が多く集まりました。
・給料に見合う活躍をしていない(20代・男性)
・何もしてないし、正直困る(30代・男性)
・経営圧迫(30代・男性)
・人生の経験はあるが、仕事自体が出来るとは思えない。よくこれで生きてきたな〜と思う(30代・女性)
・もっと働いてほしい(30代・女性)
・仕事をしてほしい。しゃべっている時間が長すぎ。プライベートの雑用を業務時間中にしている(30代・女性)
・年功序列で出世しただけで、特にスキルも無く、管理能力があると勘違いしている人が多いです(40代・男性)
・積極的に仕事をしない人がいるので仕事をしてほしい(40代・女性)
その他にも「年齢というより人によって、良い悪いが分かれている」(20代・女性)、「人による個人差が大きく、できる人は本当にできますが、ポンコツな人は本当にポンコツだと思います」(30代・男性)といった意見がありました。
会社も、社員の働きをシビアに見ています。現在の給料に見合ったパフォーマンスを発揮できていない人は「いないほうがいい」と判断され、真っ先に黒字リストラや早期退職・希望退職の対象となります。
そんな状況に陥らないためにも、改めて自身のスキル・経験を棚卸しして、会社に対して「給料以上の価値」を提供できているのか確認してみてください。
「50代社員に関する意識調査」では、他にもさまざまアンケートを行っています。今後の働き方を考えるうえでも、ぜひ参考にしてみてください。
次回につづく