小川ヤクルト 躍進へのマネジメント

「躍進」を支える充実の投手陣!
1点をとりにいく野球で勝ちを重ねる

リリーフ陣も質量ともに充実
19年版勝利の方程式は?

――中継ぎ陣についてはどのようなプランをお持ちですか?

小川 後ろから言えば、昨年同様に9回を石山(泰稚)、8回を近藤(一樹)、そして7回が梅野(雄吾)。他にもハフ、新外国人のマクガフ、このどちらかになりますね。さらに、大下(佑馬)、風張(蓮)、ここに五十嵐(亮太)が加わってくれれば、かなり充実すると思いますね。それ以外でも、当初は先発要員だった投手をロングリリーフ要員に使うこともあると思います。その辺りはペナントが本格化してから、様子を見て起用していくことになるでしょうね。

――先発投手陣同様、中継ぎ陣もかなり厚みを増しましたね。

小川 そうですね。昨年までは実績がゼロに等しかった中尾(輝)、梅野、風張、大下らが戦力になっているというのがとても大きいですね。風張なんかは、いいものを持っているのに、サボり癖のあるヤツで困っていたんですが、秋のキャンプから甘えさせることなく徹底的に鍛えたことで、少しずつ自覚が芽生えてきました(笑)。こうした若手に加えて、実績のある五十嵐が入団したことで厚みを増したと思いますね。

――オープン戦では本調子ではなかった五十嵐投手も、開幕にはきちんと間に合わせてきましたね。

小川 オープン戦当初、ファームで投げていたときには、「五十嵐はまだスピードが出てきていない」という報告を受けていました。その後、オープン戦終盤に一軍に帯同してからも、「まだまだ調整が必要かな?」と思っていましたけど、きちんと開幕に間に合いました。長いペナントレースですから、これからもいろいろ不測の事態が起こるかもしれないけれど、上手にやり繰りをしながら戦っていきたいと思っています。

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プロフィール

小川淳司
小川淳司

千葉県習志野市出身。習志野高校卒業後、中央大学に入学。1981年ドラフト4位でヤクルトに入団。1992年現役を引退すると、球団スカウトやコーチなどを経て、2010年シーズン途中に監督に就任。2014年シーズンまでチームを率いる。退任後は、2017年シーズンまでシニアディレクターを務め、2018年から再び監督となる。

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