頑張らないでやる気を出すコツ

実は「自己中」な考え方が“やる気”を出すコツ

2019.01.14 公式 頑張らないでやる気を出すコツ 第21回
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「心理的自己中」になるコツは「自己暗示」をかけること

このように、「心理的自己中」になると自分の“やる気”を維持できることがありますが、そうは言っても、誰もがいきなりそうなれるものではありません。物事の捉え方には性格なども影響するため、個人差があります。そのため、中には「自己中心的」な考えなど、持ったことすらない人もいることでしょう。

そんな人が「心理的自己中」になるコツは、あえて思っていることを口に出すことです。「自分にできないはずはない」「絶対にできる」などの言葉を、一人きりのときに自分自身に向けて発してみて下さい。もし可能であれば、家族などのごく親しい人に言うのもよいでしょう。

そうして言葉にして発すると、自分自身に「暗示」をかけることができます。これは、私自身が“やる気”を出すためによく実践する方法のひとつでもあります。この場合のポイントは、心の中で思っているだけではなく、口にすることなのです。

また、どうしても「自己中」な考え方がつかめない場合には、「モデル」になる「自己中」な人物を見つけましょう。これは、身近に実在する人物でも、有名人やドラマの登場人物でも構いません。

例えば、あなたの周りにこのような人はいませんか? 何かに失敗したにもかかわらず「あえてやらなかった」と言い切ったり、一緒に仕事に取り組んでいた他人が先に成功したときに、「花を持たせてやった」などと冗談めかして言ったりする人です。こうした言動をする人は、自分の身に起こる出来事を自分にとって都合がよく解釈できていると言えます。もしくは、あえて、そう解釈しているのです。つまり、「自己中」な考え方ができている人です。まずは、こういった人の言動を意識するとよいでしょう。

私は、過去に原因不明の食欲不振に悩まされた経験があります。いくつかの病院を転々として検査などを受けましたが原因が見つからなかったため、結果的に「心理的な要因による食欲不振」という診断を受けました。そして、紹介された心理学の先生から「あなたは、病気ではありませんよ」と言われたとき、私自身が「私は病気なんだ」と「自己暗示」をかけていたことに気づきました。そして「私は大丈夫なんだ」と思い込むことができた途端に、食欲を取り戻せたのです。このように、「自己暗示」は「行動」を左右する大きな力を持っているのです。

こうして「自己暗示」をかけて「心理的自己中」になるコツをつかんでおくと、日々の中で“やる気”を回復させることも可能になります。「自己中」は、使い方によっては“やる気”を守るための有力な方法になるのです。ぜひ、覚えておきましょう。

次回に続く

 

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プロフィール

沖本るり子
沖本るり子

株式会社CHEERFUL代表。感情とコミュニケーションの上手な活用によって、人と組織を育成する専門家。数多くの企業研修を請け負う傍ら、合計7冊のビジネス書の出版実績も持つ。現在は主に人財育成をテーマとし、中小企業の組織活性化のサポートを行なっている。

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