――監督在任6年間を振り返るインタビューです。前回は就任1年目の2020年から、連覇を果たした2021、2022年シーズンについて伺いました。今回は下位に低迷し、苦しい試合が続いた2023年以降について伺います。連覇の後は一転して、5位、5位、6位となりました。この間、何が起こったのでしょうか?
髙津 「何もなかった」と言えばいいのかな……。変化する事ができなかったから、こういう結果になったのかもしれない。今は、そんな気がしますね。プロの世界は、どんどんレベルアップ、スケールアップしていかなければいけないのに、それができなかった。育成もうまくいかなかった。結局、ずっと同じままできてしまった。変わらなきゃいけない部分を変えることができなかった。その一方で、変えてはいけないところが変わってしまった。

――2022年は「負ける気がしなかった」と話していました。翌2023年以降、その思いはどのように変化がありましたか?
髙津 「強いぞ」という感覚は一切なかったですね。「チームが整わなかった」と言ってしまうとそれまでだけど、いい方向に変化ができなかった。例えば2021年に日本一になって、2022年は相手チームからのマークがきつくなりました。それでも、それを跳ね返すだけの力があった。話は変わるかもしれないけど、この年に日本一になれなかったのは、今でも悔しい。「絶対に勝てる」と思っていましたからね。
――2勝1分からの4連敗での悔しい結果となりました。
髙津 どこかにおごりがあったんでしょうね。2勝してから1つも勝てなかったわけですから。流れを変える守備のミスもあったし、切り替えがうまくいかなかったこともありました。相手のオリックスは集中力もすごかったし、チーム一丸となっていたし、本当に強かった。もちろん、監督の力量の差も大きいのだろうけれども……。相手についた勢いを止めることも、もう一度こちらに流れを持ってくることもできなかった。
――この3年間も、いろいろ策は講じたことと思います。それでも結果が出なかったのはどうしてなのか? 何が原因だったのか? どのように分析しますか?
髙津 難しい質問ですね。でも、ひと言で言うならば「一つになれなかった」というのが大きいのかな? 現場はいつも目の前の試合に集中して、この試合を勝つために知恵を絞って、選手はもちろん、裏方さん、スタッフも精一杯の仕事をしてくれた。けれども、みんなが勝つ姿勢を共有しなければいけなかった。そういう雰囲気を作ることができなかった。それが適切な言葉なのかはわからないけど、「一つになれなかったから」というのが率直な今の気持ちです。
