〈東日本大震災から15年〉羽生結弦に芽生えた「使命」、4年続く被災地でのアイスショー、消えることのない爪痕と苦しさ受け止めた「次」へ #知り続ける

2026.03.10 Wedge ONLINE

 オーケストラには、震災後に生まれた若いメンバーもいるという。

 「実際に今回、コラボレーションさせていただいた東北ユースオーケストラの方の中でも、震災後に生まれたよ、という方もいらっしゃいました。震災当時、幼くて記憶がないよ、っていう子もきっといらっしゃるでしょう。そういった子たちが、坂本龍一さんが募ったおかげで復興であったり、震災のことだったりを考えて過ごしていると思うんですよね。

 それと同じで、僕も当時16歳でしたが、インタビューをしていただいたり、記事を書いていただいたりする中で、僕も伝えるべき立場として頑張っていかなければいけないというか、若いながらに使命を帯びたような気がしました」

 羽生さんは被災地でのアイスショーを4年続け、多額の寄付も続けている。

 「当時を知っている人間だからこそ」の強い思いが伝わる。

 変わりゆく流れの中で、「羽生結弦」という不変の輝きが、これからも被災地を優しい温もりとともに照らしていく。