第1回 「それってパワハラですよね?」甘やかされ続けたZ世代の末路
2025.12.26
Z世代を甘やかすな
今回の裁定はそうした大きな問いかけをフランス国民に迫ったものであった。その意味では、ルペンに寛大な裁きではあったが、その責任を含めて改めて政治の裁可を国民の手に投げ返した、というのが今回の判断だった。国民は自らの判断で極右勢力を受け入れるのか否かの決断を来年春に迫られることになる。
表向き混乱を繰り返しているように見える、フランス政治や欧州政治であるが、民意と政治の関係をいかに担保するか。そこに心血を注いだ議論をしていくことにどれだけエネルギーを使うのか。それはデモクラシーの真骨頂だ。
そういう筆者の解釈は民意と自由についてのフランス政治文化の熟慮を正しく評価したものといえるだろうか、それともフランス政治を美化しすぎた偏向なのであろうか。
結局は時々の事情に合わせて政治的判断をしているにもかかわらず、法の世界の形式論理に裁可を委ねて、真の判断者の姿が隠蔽されてしまいがちな、わが国の政策決定プロセスにあらためて思いを馳せたルペン裁判の一幕だった。