楽天モバイル『ガイア』特集で「大学サークルのノリでヤバい」「不安で使わない」と逆効果か

楽天の三木谷浩史社長(撮影=編集部)

楽天モバイルはすごい!」
三木谷浩史社長は偉い!」

 そう感じた視聴者も多かったかもしれない。

 4月14日にテレビ東京系で放送された『ガイアの夜明け』は、三木谷社長をはじめ、社内のキーパーソンに500日密着し、4月8日の楽天モバイルのサービス本格開始までを追った「楽天の野望」だった。冒頭で、三木谷社長の意気込みが語られる。

「携帯電話の料金がどんどん上がっている。それを下げることで世の中がよくなるんじゃないか。そういうふうな大義名分があることをしっかりやっていきたい」

 示された料金プランは、月額2980円で完全データ使い放題。大手3社の半分以下だ。端末は名刺サイズの小ささで、79グラムという軽さ。大手3社への「下剋上」と三木谷社長は語った。

 後発である楽天モバイルは、最先端の技術を使うことができる。基地局に設置するのは、アンテナと無線機が一体となったもの。設置に要する工期は5日間で、大手の半分だ。

 楽天市場から始まり、旅行、クレジットカード、銀行、証券、保険など、楽天経済圏は広い。楽天市場からモバイルに出向してきた社員は、楽天市場に出店する店舗にビルの屋上への基地局の設置を求める。保険事業から出向した社員は、契約者であるマンションの屋上への設置を求める。そうした社員の奮闘で、基地局の設置が進んで行く様子が映されていく。

 そこで残ったのが丸の内。地上に電波を届かせるために、基地局の設置はあまり高いビルでは意味がない。丸の内は高層ビルばかりだ。手頃な高さのビルには、すでに大手3社の基地局が設置されている。

 そこで登場するのが楽天モバイル内のSWAT(特別案件対応部)。リーダーはいかにも仕事ができそうな、20代の女性だ。ターゲットと定めたビルに、彼女は部下たちを引き連れて入って行く。決定権のある担当者に会えなかったとのことで、この日は敗退。だが後日、このビルへの基地局の設置の許可が得られる。どうやってそれを勝ち取ったのか知りたいところだが、そこは明かされない。

 丸の内で、SWATのメンバーが携帯を手にして通話に成功、動画も見られることを喜び合っている姿が映される。空白地帯であった丸の内が制覇され、日本全国を楽天モバイルの通信網が覆ったのだと受け取った視聴者も多いのではないだろうか。

 番組内では一切触れられていなかったが、楽天モバイルの独自の通信網がカバーするのは、東名阪など都市部の一部だ。その他の地域は、KDDIに利用料を払い通信回線を借りるローミングで凌いでいる。楽天モバイルのサイトで料金を見ると、大きな文字で「日本全国どこでもデータ使い放題」とあるが、小さな文字で「完全使い放題は、楽天基地局に接続時」とある。ローミングの地域は使い放題ではないということだ。

社内英語公用語化でも社員は日本語?

ガイア』の放送を受けて、インターネット上では、

「打ち出した価格だけじゃなく、その裏には見え隠れする企業努力。最近携帯替えたばかりだけど、次は楽天にしようって思ったよ」

「きっと楽天に勤めて働いてると楽しいんだろうね。社員が生き生きしてる」

「約2年くらいで今までなかった新しいネットワークをつくるって凄まじさを感じるなあ」

などと好意的な感想もみられる一方、次のように厳しい声もあがっているようだ。

「エリア化にしても、店づくりにしても…今回の放送、本当に、楽天にプラスになってる? 低品質、低レベルな感じしか伝わってこないし、使いたいとは微塵も思わないんだけど」

「想像以上に大学のテニサーがMNO事業始めました感が漂っててヤバいな」

「知れば知るほど自分の中で楽天モバイルは要らないと言う結論になった」