堀江貴文氏がフジ株式取得、経営に関心か…20年前のフジvsライブドア攻防戦

 その堀江氏が今月17日、フジHDの株式を取得したことを明かした。堀江氏は自身のX(旧Twitter)上で次のように指摘している。

<東宝とか電通とかの仲間内サラリーマン経営陣企業は資本効率など関係ないので現体制を維持することに汲々とするわけだけど、投資ファンドからすればこういうスキャンダルでもないと現経営陣をキックアウトできないのでどんどん攻めてくるよねぇ>

<実際サラリーマン経営陣追い出して、資本効率の悪い不動産ビジネスを売ってコンテンツビジネスに集中してサブスクとかも伸ばしていけばそれなりのいい会社になると思うんだよな。不動産売却収入だけでも元が取れてお釣りが来るしな>

 また、<これで決算期である3月末の株主名簿に名前が載ることになるので、基本的には株主総会の参加ができるようになる>とも綴っているが、キー局管理職はいう。

「フジは結局は日弁連の定義に基づく正式な第三者委員会による調査をやらざるを得なくなり、その結果、社長はじめ多くの幹部社員は辞任して経営が混乱するだろう。もともと視聴率が低迷していたうえにスポンサー離れも進む可能性があり、フジの経営は当面厳しくなる。それなら、いっそのこと堀江氏のようなテレビ局の論理に染まっていないプロ経営者に経営を任せたほうが、長期的に見ればフジの延命につながるのではないか」

 デジタルマーケティング会社のプロデューサーはいう。

「ライブドアがフジに買収を仕掛けた20年前と異なり、今はスマホが普及して携帯電話で普通にネット動画が視聴できる環境にもなっており、ネットと放送の融合という意味では今のほうが、より多くの選択肢と可能性がある。それだけに、あくまで“if”の話だが堀江氏がフジの社長になったら面白いのではないか」

(文=Business Journal編集部)