そうしたなかで消費者から注目されるのが、今後、外食チェーンで外国産米の使用が増えるのかという点だ。なかでも消費者に身近な牛丼チェーンの動きをみてみると、すき家を運営するゼンショーホールディングスは以下のようにいう。
「現在、すき家で外国産米は使用しておりません。また、今後使用する予定もございません。すき家の牛丼には、国産のコシヒカリ・ひとめぼれなど、厳選ブランド国産米を100%使用し、おいしくお召し上がりいただける牛丼に仕上げています」
吉野家はすでに国産米を中心に外国産をブレンドした米を使用している。松屋もすでに外国産米と国産米を使用している。
外食チェーン関係者はいう。
「もし仮にブレンド米で外国産米の比率が上がったり、これまでと異なる産地のものを使用したとしても、一般の客が明らかに味が変わったと感じるレベルの変化にはならないだろう。そこはチェーン各社が客離れが起きないように、かなり慎重に入れ替えを進めるはずなので、基本的には消費者側としては味も価格もほぼ変わらないままということになる」
(文=Business Journal編集部、協力=安藤光義/東京大学大学院教授)