第2回 「朝は眠い、夜はだるい」虚弱ビジネスマンがそれでも結果を出せる習慣7選
2026.05.11
タフじゃなくても、ビジネスマン
しかし、ビジネスの視点で冷静に問うならば、カニバリゼーション(共食い)リスクも無視できない。商圏内の購買総量が急増しない限り、各社が争うパイは限られる。ヤマダHDの山田会長が言う「池袋を家電の聖地に」という構想は、この問いへの答えでもある。つまり、競合による集積が「街全体の目的地化」を促進し、池袋外からの来街需要を新たに創出するという発想だ。秋葉原がかつてそのモデルを証明したように、この論理は一定の説得力を持つ。
だが、今回の池袋は秋葉原と決定的に異なる点がある。それは「百貨店の再編という歴史的文脈」と不可分であることだ。西武池袋本店が守ってきた文化的・社会的な価値——地域との絆、外商顧客との信頼、百貨店としての蓄積——は、売場面積の縮小とともに一部が消えていく。
ヨドバシの池袋進出は、日本の家電量販店ビジネスの今後を占う試金石であると同時に、人口が集中する主要ターミナルにおけるリアル小売の「あり方」そのものへの問い直しでもある。各社が投じた資金と戦略の答えは、数年後の数字が明確に示すはずだ。
(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=永田由紀/流通コンサルタント)