「わたし、好きな人がいるんだよね」
放課後の教室で、彼女はそう言った。
好きな人からの突然の恋愛相談にひそかに胸を痛めながらも、僕は彼女の恋を応援することにした。
「好きな人へのアピールって、どうやればいいと思う?」
そう聞いてくる彼女に、僕が提案したのは、
「なら、逆に冷たくするっていうのは?」
という、なんとも無責任なアドバイスだった。
好きな人に振り向いてもらうために、優しくするのではなく、あえて冷たくする。
そんな奇妙な恋愛作戦がもたらした結果は──
文字数 3,404
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.08.11
誰だって、一度くらいは思ったことがあるはずだ。
「こいつ、ちょっとムカつくな」と。
電車の席を荷物で占領する奴。
平気な顔で列に割り込む奴。
人の迷惑を考えない奴。
注意するほどでもない。
喧嘩するほどでもない。
だから結局、我慢する。
――でも。
もし、そいつをドロップキックで吹き飛ばしてもいいのなら?
これは、そんな「ちょっとムカつく奴ら」を、容赦なくドロップキックで吹き飛ばしていく物語。
正義なのか。
それとも、単なるストレス発散なのか。
そんなことはどうでもいい。
今日も誰かが、助走をつける。
「覚悟しろよ」
さあ、今日も一発。
日常のムカつきを、空の彼方へ。
文字数 1,889
最終更新日 2026.08.09
登録日 2026.08.09
「ト音記号ってエロくないか?」
突然、目の前のやつが変なことを言い出した。
エロい?
意味がわからない。
だが、それが面白い。
変な友人とのちょっとした日常コメディ。
文字数 1,405
最終更新日 2026.07.23
登録日 2026.07.23
私はかわいい──そう信じて疑わない女子高生・河居唯恋。
かわいいに対しては絶対の自信があるし、誰にも負けないと思っている。
そんな私がちょっとだけ気になるのは、幼馴染の愛浦千尋。
文武両道、容姿端麗でだれからも慕われる完璧超人。
……なのに、こいつ性格が悪い(私にだけ)。
妙にいじわるで、ちょっとしたことで揶揄ってくるし、意味のわからない命令までしてくる。
私をわざと困らせて、その様子を見ては楽しそうに笑うのだ。
焦っている顔も、苦しそうな顔も、泣きそうな顔も。
──全部見て、楽しんでる。
最低。最悪。大悪人。
なのに──
本当に困ってる時、どうしようもなく苦しい時、なぜかこいつは隣にいて、助けてくれる。
手を伸ばし、震える私を抱きしめてくれる。
「嫌いなはず……なんだけどな……」
これは、かわいい私といじわるな幼馴染の、ちょっと甘くて賑やかな百合ラブコメディ。
文字数 94,818
最終更新日 2026.07.10
登録日 2026.05.08