俺の一言で会場はそれまでの熱気を失い。
集まった冒険者たちが一斉に、俺の方へと視線を向けた。
「『特別』は俺一人だ」
見下して発した、俺のその一言で。
会場に集まった冒険者たちのボルテージは最高潮を迎えるのだった……。
文字数 1,025
最終更新日 2025.11.07
登録日 2025.11.07
禁忌薬学をしていることがバレてしまった調合師の先生。
彼女は王都イチの調剤施設から除名処分となり、表向きには街の小さな薬局店をやっていた。
先生はあらゆる毒物に【不死の耐性】があり、よく自分を実験台に使っては調合したての丸薬をぺろりといただく。
めまい……、吐き気。呼吸不全……脈拍数の低下、耳鳴りに……吐血。手の震えなど、服薬した症状はさまざま。
そして今日もまた……彼女に依頼が届くのだった。
文字数 1,121
最終更新日 2025.11.06
登録日 2025.11.06
千田みさ子28歳、独身。
生前の深夜、彼女は十歳離れた兄とネトゲで協力プレイを楽しんでいた。
三徹していたせいか、LANケーブルに足を引っ掛けてしまう。データ保存をしていないことを思い出し、接続を優先した結果……後頭部をドアノブに強打して死んでしまう。
惨めな死を残念に思った神は、彼女に異世界での暮らしと特典として執事を付けてくれることに。
令嬢として人生を再スタートさせるが、執事が不死身の執事型AIだということがわかり……
文字数 1,158
最終更新日 2025.11.05
登録日 2025.11.05
とある冒険者パーティのチームワークに強い憧れを抱くリリア。
幼い頃より一人修行し、十年後。彼女は強くなった……いや、強くなり過ぎた。
大賢者をも超える、魔法少女になってしまったのだ。
その強さは幸か不幸か……、組んだパーティメンバーは自信を失い抜ける一方。
そして、最後の一人も抜け。孤独となったリリアは誓う……みんなに合わせようと。
しかし、強くなり過ぎた彼女が手加減すると……
文字数 3,437
最終更新日 2025.11.02
登録日 2025.11.02
あくまで魔界への門が開くまで、飽くまで悪魔であることを命じられた悪魔らしくないアーク・マクアと、悪魔になりたい熊の獣人の女の子アクーとの、あくまで一時的な共同生活の幕開け。
文字数 2,170
最終更新日 2025.11.01
登録日 2025.10.31
汚職聖女を暴いたメル・ダルク。
しかし、内容をまとめた年間報告書は偽装され、濡れ衣を着せられたメルは更迭処分されることに。
クビにはならなかったが、しばらくのあいだ新人冒険者のサポートを命じられ、『神の奇跡』を封印する腕輪まで付けられる始末。
残された道は……荷物持ち。
だが、少しでも動くとシャンシャンと音を鳴らす錫杖ですら――――。彼女が手にすれば、音もなく首筋に触れる凶器だった。
文字数 3,529
最終更新日 2025.10.30
登録日 2025.10.28
クソったれな世界でゴミカスのような彼の人生も、もうじき終わる――――。
「断頭台を上げろ――――ッ」
腕を縄で結ばれ、見せ物台として建てられたステージに上がりゆく男。
彼は一体、なにをしたのか?
広場に集まった見物人たちは、その理由を知らない。
ただ人々が集まっているから、人が集まったのか。
滅多なことでは行われない、断頭台による公開処刑があることを聞きつけ人が集まったのか。
だが、そんな事なんてどうでもいいのだ……。それがクソったれな世界というものだろう。
文字数 1,091
最終更新日 2025.10.25
登録日 2025.10.25
『見ている人は見ている――』
横笛を練習する俺の隣で、じいちゃんは目をつぶったまま――よくそう言っていた。
「いや、見てねえじゃん……、それを言うなら『聴いてる人は聴いている』でしょ?」と、じいちゃんのボケにツッコめる歳になったときには、もうそのボケも……聞けなくなっていた。
それから時は流れ。
「やっぱ、戦闘中に音楽流れてるとテンション上がるなぁぁぁ。あ、でも明日からバックミュージック要員はいらねぇから」
後方支援の吟遊詩人となった俺は、即席パーティーをその日でクビになった。
じいちゃん……俺は見てもらえてなかったし、聴いてもくれなくなかった。そして、『バフが効いて』ることにも、気づいてもらえなかったよ……。
文字数 2,278
最終更新日 2025.10.21
登録日 2025.10.20
よくある話だ。
気付いたら俺は一人、見知らぬ平原にポツンと立っていた。
視界の上では、自衛隊の航空機並みの大きさはあろうドラゴンが自由気ままに飛んでいる。
事故死した記憶などは無いから、異世界とやらに転移したのだろう。
違いがあるとすれば……これまでに感じたことのない感覚。たぶん、この世界では魔力とでも呼ぶのではなかろうか。
ならば、試し撃ちしてもバチは当たらないだろう……。
だが、そんな考えが間違いだったのかも知れない。
文字数 3,147
最終更新日 2025.09.30
登録日 2025.09.29
俺はハンターだ!
もちろん、現実世界ではない。ゲーム内での話だ。
だが俺はもし仮に……『異世界転生よろしく!』と何かの拍子で神様に言われたら、こう言い返すだろう……。
「3乙するところを2乙で食い止め連帯責任に持ち込ませたらノーカンにしてくれ!」――――と。
この話はそんな俺の……異世界奮闘記である――――ッ!
文字数 2,237
最終更新日 2025.09.26
登録日 2025.09.24
世の中には……まるで稲妻に打たれたかのような出会いがある。
僕が彼の魔法を初めて見た時もそうだった。
昼間だというのに辺りの光りを遮断する雷雲を駆け巡るそれは白金のように輝くが、彼が放つ雷の魔法はハチドリのように緑や青……時には赤白く、金属のような光沢を帯びる。
そして、彼は僕に向かってこう聞いた。
「――――お前にも激麟が走ったか?」
――――と。
文字数 1,674
最終更新日 2025.09.15
登録日 2025.09.15
ある田舎の小さな市街地でもヤクザが存在することを青年が知ったのは、アルバイト先の小さな書店にあるライトノベルコーナーだった。
男は夏なのにワイシャツを軽く捲っただけで、剛腕には墨を覗かせ手に取った新刊は今にも店長を脅すだけの凶器にすら見えるのは男の放つ独特な雰囲気がそうさせるのだろう。
だが、青年はいつの日かその男と手に取った書籍について話したいとすら思っていた。
そして、その機会は隙を狙ってやってきた鉄砲玉によって……異世界で実現するのだった。
文字数 798
最終更新日 2025.09.11
登録日 2025.09.11
オーケーオーケー見覚えのない天井……というより粉雪が降る灰色の空。
誰が聞いても「詐欺だろ?」と言われていた薬を飲んだ翌朝、私は異世界の美少女として生まれ変わっていた。
だが、なぜだ……硝子に映る私は顔、身長、髪色、声の音色……どれをとってもコンプリートしているのに、着ているボロ布からは生ゴミみたいな臭いがする。
そして、寒い……なんで裸足なんだよオイ。
投資に成功した私は早くも凍死しそうではないか!?
文字数 3,242
最終更新日 2025.09.09
登録日 2025.09.07
キチ〇イたちがあたかもデフォルトのように存在するこの街。XXXXと同じ名前の俺氏は婚約者を失った。唯一の楽しみといえば、転移転生者たちの冒険談を酒の肴に聞くぐらい。しかし、そんな日々にも……。
文字数 8,206
最終更新日 2025.08.02
登録日 2025.07.30
私たち五人だけが繰り返される異世界生活を自覚している……。
私たちはどこへ向かうのか……。
それを知っているのは私たちであり、私たちではない。
前日章は『なろう』にて
文字数 38,028
最終更新日 2025.07.30
登録日 2025.06.16
コスプレイヤーに強い憧れを抱く女の子――ありす。
「ちょっと出かけてくる」と家を出た父は、私が知らないお兄さんと帰ってきた。『うづきはくと』と名乗るお兄さんは、その日を境に毎日のようにうちにやってきた。どうやら、父の部屋で一緒にゲームをしているらしい。
高校生に上がる頃にはそんな日々も日常のワンシーン。現在、二人はゲームを作っているらしい。
私はたまに遊ぶ程度で充分だった。それなのに――。
文字数 10,828
最終更新日 2025.06.09
登録日 2025.06.06
『必死に生きることは誰かにとっての不幸なのか? はい/いいえ』
異世界への入り口を手にした主人公。
喜びもつかの間、元の世界に戻れなくなってしまった。
ふいに始まるゲームのイベント?!
物語は後に……ゲーム内で『駆けまわる最凶の白兎』と、不名誉な二つ名で呼ばれる少し前から始まる。
文字数 35,437
最終更新日 2025.06.06
登録日 2025.05.17