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「私は、誰なんだろう」
高校三年生の彼女は、半年間の休学を経て再び学校へと戻ってきた。
休学中、彼女は夜の店で「サクラ」という名前で働き、そしてそこで倒れた彼女を助けてくれた男がいた。
——長岡十太。
新学期。その男は、高校の教師として彼女の前に現れる。
「あなたの知っている私は、どれも本当の私じゃないから」
過去を隠す彼女。
その過去に近づいていく長岡。
そして、彼女の周囲で少しずつ明らかになっていく、七年前の出来事。
友情、家族、恋、秘密。
誰かに与えられた名前や役割の中で生きてきた彼女は、やがて自分自身の名前と存在を取り戻していく。
文字数 110,035
最終更新日 2026.09.19
登録日 2026.09.18
水野東伍、27歳。社会科教諭。
東伍には、小林陽子という同い年の恋人がいた。だが半年前に彼女は失踪。恋人を想い眠れぬ夜を過ごす中、ある日ひとりの少女が東伍の元を訪ねてくる。
「水野先生」
口元に特徴的なホクロを持つ少女。くるくると軽い黒髪に薄い瞳の少女は、突然おかしなことを東伍に告げる。
「陽子。私、小林陽子よ」
「……え?」
少女はどうして陽子を名乗るのか。
目的は? 本物の陽子は一体どこに?
少女は何かを知っている。恋人の失踪だけでなく、東伍自身の過去と未来に深く関わる、何かを。
文字数 134,127
最終更新日 2025.12.18
登録日 2024.06.28
岸岡時人はガソリンスタンドでのバイト仲間、俊介に頼まれて深夜に人里離れた小屋へと呼び出される。軽い気持ちでついてきた時人を待っていたのは、外から鍵をかけられた六畳一間と、椅子に拘束された一人の女だった。
艶やかな着物をまとい、顔を伏せたまま動かないその女を見張るように命じられる二人。俊介は「この女が人を殺す場面を見た」と口走るが、状況はさらに不可解さを増していく。警察にも救急にも電話が繋がらず、地図アプリに映るのは「海」だけ。世界から切り離されたかのような閉鎖空間に、二人は取り残されてしまう。
やがて女は目を覚まし、時人の胸の痣を見て「鈴蘭の印」と呟く。そして掌に転がした黒い神楽鈴を彼に託し、
「飛べ。そして救え」
と告げるのだった。
鈴の音と共に視界が白に塗り潰され、崩れ落ちていく時人。最後に耳に残ったのは、女の切実な声。
——わっちを、助けておくんなんし
不可解な事件に巻き込まれた青年と、異界から来た女を巡る数奇な運命が今、動き出す。
※この物語は、各話タイトルの人物視点で話が進みます。それぞれの視点で繰り広げられる展開をお楽しみください
文字数 58,559
最終更新日 2025.08.17
登録日 2025.08.16
死刑囚、浅倉潤(あさくらじゅん)
教誨師、宗胤(しゅういん)
二人の男は、三時間後に爆発する爆弾がカウントダウンを続ける部屋で、互いに向き合い座る。
宗胤は言う。
「浅倉潤さん、あなたはあなたの人生を振り返ってくださればそれでいい」
潤は死を受け入れていた。それなのに、こうして宗胤と話をする時間は無駄ではないか、そう憤る。
しかし。一見意味のないこの人生の振り返りは、潤の胸中深くに沈んだとある思いを呼び起こすのだ。
「浅倉潤。あなたは、罪人だ」
——密室。言の刃での戦いが、今始まる。
文字数 136,987
最終更新日 2024.06.03
登録日 2024.05.30
2021年から始まった探偵物語は、
2024年、マウトが明かした衝撃な事実で急展開を迎えた。
遥が30の歳を迎える6月10日。
その期日までに遥が翔太を殺さなければ————
「極秘披露宴?」
「ええ。興味あるでしょう?」
2028年。
期日を迎えるこの年、遥と涼子が探るは雅楽。
古のしきたりに翻弄された二人は、今度も窮地を免れない。
舞台は京都、三越邸。
遥と涼子、ついに決裂?
冥界vs黄泉の行方は?
九条は最狂施設に挑む!
正真正銘のラスト。彼らに待ち受ける、結末とは。
※こちら全3部作の3部作目、
1、カエルレア探偵事務所《上》 〜始まりの花〜
2、カエルレア探偵事務所《中》 〜アクビスの里〜
に継ぐ、続編になります。
文字数 207,022
最終更新日 2024.03.03
登録日 2024.02.20
時は平安。人知れぬ孤島「ヒノモトクモシマ」では、命を生む神アンク、死をもたらす神マウト、治癒の神シエル、葬祭の神ニフティが独自の文化と人々の命を守っていた。
病弱な島民のために“治癒の花”を育てるアンクと、弱き者は淘汰すべきと考えるマウト。理想と冷徹、二柱の神の理念は相容れず、やがて悲劇を呼ぶ。紫檀色の花を口にした村人たちが変貌し、島は血と憎悪に染まった。
滅びゆく人間を前に、アンクは「愛し合い、死を尊ぶ生」を望むが、マウトは母神の転生と神々の覇権を追い続ける道を選ぶ。決裂の末、アンクは四散し、マウトは人間を使徒として支配を拡大していく。
舞台は変わり、砂漠の国マアタルク神殿。アンクら四神と、異母兄弟であるオシリスたちの間には、父ゲブの愛情や立場を巡る確執が渦巻いていた。懐胎の儀、霊魂崇拝の儀——生と死を司る壮麗な祭儀の裏で、誇り高き神々は互いを牽制し、運命に抗おうとする。
神として永遠を生きることに倦み、愛と孤独の意味を求める者。
力と支配をもって神の座を奪わんとする者。
そして人間の中に生きる希望を見出す者。
神々と人間の想いが交差する時、世界は新たな選択を迫られる——
文字数 128,070
最終更新日 2024.02.20
登録日 2024.02.19
「助けてください!」
雲島事件から三年後。
探偵事務所に舞い込んできた、二つの依頼。
それは宗教団体アクビスの里に、大切な人を連れていかれたという類似した依頼内容だった。
怪しさ香る依頼者、
迎え撃つは警察組織?
人知を越える神の存在、
現る最恐サイコパス!
暗躍するのは一体誰?!
※こちら全3部作の2部作目、
1、カエルレア探偵事務所《上》 〜始まりの花〜
に継ぐ、続編になります。
※尚、物語上信仰宗教に切り込んだ内容にはなりますが、あくまで架空の話であること、決して信仰心や宗教を軽んじるようなことはありません。ご了承ください。
文字数 84,750
最終更新日 2024.02.20
登録日 2024.02.19
野中海里。29歳。独身。
金なし、職なし、運もなし。
それだけでも絶望だというのに、トドメに海里の部屋には意図せず、女の死体が。
人生詰むほどの不幸の連鎖に頭を抱えていたそんな時。海里の元に1通のメッセージが届く。
『あなたの人生、高額買取り致します』
そうして海里の前に現れた謎の男、芹。
人生を賭け、とある契約を芹と交わした海里は、導かれるようにして立派な館に案内される。だが館には海里の他に、既に6人もの人間が集まっていた。
年齢も職業もバラバラ。そんな彼らと、海里は1ヶ月限定で共同生活を送ることになるのだが——
果たして海里は、その館で何を見るのか。
謎の男、芹の目的は?
人生を買い取るとは何なのか。
各々の思考、目的、そして計画が錯綜した先、点と点が線で結ばれていく。
万華鏡のように全ての世界が一周した時。あなたは最初の景色を思い出せますか?
第1部 転落編、館編、因縁編、真相編。
第2部 とある本に魅了された、男の話。
文字数 125,679
最終更新日 2024.02.13
登録日 2024.02.13
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