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恋愛 連載中 長編 R15
王太子の婚約者、名門の令嬢、薔薇の姫君。 ──それらは、“彼女が選ばれる”はずの理由だった。 ロザリアは、愚かな嫉妬と陰謀の果てに悪女と断罪され、黒い噂の絶えない町外れの館への追放処分を受ける。 全てを失った彼女を待ち受けていたのは、今にも崩れ落ちそうな廃墟同然の館と、そこに棲まう冷たい紅玉の瞳を持つ男──ルシフェル。 「美しい者ほど、堕ちてゆく姿は甘美で、滑稽なものだ。……私はこの地獄で、己に似た愚か者が堕ちてくるのを、ずっと待っていたのかもしれない」 傲慢と矜持の果てに待つのは、贖罪か、破滅か。 或いは、それすら凌ぐ、美しい“愛”という名の罰か…… ︎✦︎我儘な悪役令嬢×人間嫌いの皮肉屋な吸血鬼 ✦︎耽美×退廃×ダークファンタジー ✦︎ハッピーエンドでは物足りない貴方へ ──登場人物紹介── ロザリア・ヴァルブロワ 我儘で傲慢、自分が一番でなければ気が済まない“典型的な悪役令嬢”。虚栄の中で本当の愛を知らずに生きてきた。断罪を機に、真実の愛に触れた彼女は少しずつ変わり始める。 ルシフェル・ド・ノクス=ヴァレンティス 人間嫌いの美しい吸血姫。皮肉屋で冷たく見えるが、根は優しく不器用な性格。孤独を好みながらも、時折見せる子供っぽさが彼の矛盾と哀しみを物語る。 アルバート王太子 誰にでも分け隔てなく優しい理想の王子。その“誰にでも”の優しさを自分だけに向けられたものと信じたロザリアは、いつしか彼に執着していた。 クラリス 明るく優しく、芯の強さを持つ平民出身の少女。努力の末に王室公認の学園に入学し、誠実な姿が王太子の目に留まる。彼女への嫉妬心から、ロザリアが重ねてきた数々の悪行は公となり、断罪され、追放される。 その後、クラリスと王子は新たに婚約を結んだ。
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文字数 5,680 最終更新日 2025.06.08 登録日 2025.06.08
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