たとえ君が、夢の中にいるとしても。

中学三年生の後期に、青島栄人は転校してきた。
心臓病を患っている妹、加恋のために……栄人は後期からの学級委員に立候補する。加恋のために、優秀な生徒でいなければならなかった。

そんな中、過眠症によって引きこもりになっている生徒、水川日菜乃を学校に通わせれば内申点が上がると企んだ栄人は、軽い気持ちで日菜乃の家に行く。

悲しい過去を持つ日菜乃と向き合っていく中で、栄人の気持ちが揺れ動いていく……。