婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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サテュロスゲットの旅

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結局昨日はあのまま暫く横たわる嵌めになった。キャスバルお兄様め!いや、私が悪いのは分かってる。ノエルの真似してハートマークなんぞ飛ばしたのが悪かったのだ。調子こきすぎた……あの後アニスに怒られションボリしながらアニスと一緒に湯浴みして大人しく一緒に寝た。
今日はいつものルーチンワークは無しです。支度を済ませて部屋を出れば、後は旅立つだけだ。おっと朝ご飯を食べてからだね!

「エリーゼ様、お支度は全て完了です。」

「そう。じゃあ朝ご飯を食べに行こうか。」

「はい。」

一緒に歩いて行く。私は新しい武装と太刀を身に付け、アニスはこの間と同じ武装姿だ。邸の中だと結構暑く感じる。食堂に着いたら、一旦アウターだけは脱ごう。


全員揃った食堂で賑やかな朝食タイムを過ごした。


正面玄関を出て、八丈島に行っていたカワイコちゃん達を呼び出す。目の前に出て来た皆を見て、嬉しくなった。やっぱりいないと寂しいのだ。チョロギーに馬具が取り付けられる。

「チョロギー。旅の間は騎乗する。宜しく頼む。」

(勿論です!ご主人様!)


「タマ、トラジ、ピカ太郎、リコはアニスと一緒に馬車に。ユキとヒナは並走出来る?出来るなら一緒に走りましょう。」

(勿論!)

(余裕で走れるよ!)

ユキもヒナも一緒に走る気満々だ。ゴツくて大きい討伐用上級馬車が来る。次々と乗り込むアニスとカワイコちゃん達。

「過信せずに無事帰って来る事を第一に考えなさい。トール、ルーク。頼んだぞ。」

「「「はいっ!」」」

お父様がちょっぴり泣きそうなのは気のせいだと思っておこう。

「エリーゼ。信じています。傷一つ無く帰ってらっしゃい。」

「勿論です!私がお母様の娘である事を知らしめてみせます!」

胸を張ってお母様に応える。

「宜しい。トール、ルーク、貴方方も無事戻ってらっしゃい。」

手厳しいな……

「「はいっ!!」」

「エリーゼ……無理は禁物だよ。いざとなったらトールに任せて逃げるんだよ。あぁ、トールもルークも頑張ってくれ。」

何言っちゃってるのよ……キャスバルお兄様め……!

「「「……はい。」」」

揃って少し間があいたわよ。

「よし、じゃあ出発するぞ!」

トールお兄様の声で騎乗する。今回はハイスピードで旅程を組んでいる。馬車も全て頑丈に出来ているし休むのは全て天幕の為時間配分がシビアなのだ!

「行って来ます!」

大声で叫ぶ。先頭は既に動きだしている。トールお兄様もルークも騎乗し馬車と共に進み始めている。
私はチョロギーの首をまわし隊列に入る為に速歩で進む。隣にはユキとヒナが並走している。

サテュロス絶対ゲットだぜ!
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