婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

サテュロスゲットの旅 17

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まぁ、そんなこんなで賑やかな食事を済ませ後片づけはお任せして天幕に入りました!……大きな天幕の中は大きな絨毯が敷かれ、その上に大きなローベッドがドーンと置いてありました。うん、何かその……そうなんだ……としか……うん。敢えて言うなら、例え予備でも大の男二人が余裕で寝れる大きさです。そうか、この大きさが必要なんですね。理解しました。

「さすがキャスバル様の天幕ですね!予備とは言え豪華ですね!」

アニスの無邪気がイタイ!いや、汚れてる私の思考がイケないのか!

「キャスバル様とレイさんが寝るにはこれ位おおきくないとダメなんですね!」

違った!天然か!

「アニス……とりあえず遮音の魔法掛けるから。」

外に音声ダダ漏れとか、女の子なんだから無理!ちゃちゃっと掛けて、絨毯の上に移動するけど……これ、ブーツ脱ぐべきなの?

「あ!エリーゼ様、絨毯は寛げるように履物は脱いで下さるように言付かっております。野営を囲む杭にも魔物除けが施されておりますが、天幕に使われる組み立て棒なども魔物除けが施されていると説明されました。例え大型でも襲われた事が無い実績があるとの事です!」

力説されました。なる程、長年の経験と実績に裏打ちされた野営スタイルか……そりゃあ夜は励んじゃうな!ゲスってるよ私!

「じゃあ、寛がせて貰おう。アニスも上がってね。他の皆は順番にクリーンの魔法掛けるから、キレイになった子から絨毯の上に乗ってね。」

そう言ったら私の前にズラッと並びました。なぜか身長と言うか大きさと言うか、小っちゃい順に並びました。リコ、ピカ太郎、タマ、トラジと来てヒナでユキをキレイにしました。ベッドの枕元近くにクルンと丸くなったユキはヒョイとピカ太郎の首根っこを咥えて丸まった体の真ん中に押し込むように抱え込む。ピカ太郎はピカ太郎でモゾモゾと潜り込んで行くかのように丸くなっていく。

「目玉焼きのようだ……」

思わず言ってしまったよ……

「はい?え?エリーゼ様?」

「いや、何でも無いから。」

ヒナはヒナで足元に近い場所に蹲ると長い首をヒョイと伸ばしてリコの首を咥えて自分の背中に乗せてしまう。リコはダラリと四肢を伸ばしクッタリとリラックスしだしてる。

「フカフカにゃ!」

「きもちいいにゃ!」

ベッドに乗っかって楽しそうなタマトラ!フリーダムですね。でも最初から一緒に寝てたもんね。

「そんなにフカフカですか?タマちゃん。」

「フカフカにゃん!」

アニスよ……嬉しそうだな。キャスバルお兄様がカチカチのベッドにレイと寝るとか有り得ないから、そりゃあフカフカでしょうよ!お兄様は生粋の貴族令息なのよ!

「私達も休みましょう。アニスは明日も馬車だし、私もチョロギーなのよ。さ、楽な格好になって休みましょう。」

そう言って武装を解いて掛けてベッドに潜り込む。確かにフカフカだし温かくて気持ち良い……

「エリーゼ様、灯りを小さくしますね。」

「ええ。」

薄暗い天幕の中、モゾモゾと身を寄せてくるアニスと抱き合うように眠りに落ちていった。「」
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