婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

サテュロスゲットの旅 86

そんなこんなで採取して、お昼ご飯食べて又採取して一日を過ごしました。今は夕暮れのちょっと前です。
トールお兄様もホクホク顔でご機嫌で戻って来ました!テラと天蚕の糸は大量に残っていたらしく、同道してきた荷馬車が全てパンパンになったそうです。

「エリーゼ、今回の旅は後は帰るだけになった。無事サテュロス達の保護と一緒にいた魔物の早急のテイム、非常に助かった。領主隊隊長として礼を言う、ありがとう。魔物はテラと天蚕達だけだとの事だが正式な数を報告してくれ。」

しまった!報告してなかったか?うん……忘れてた。

「はい。テラは一匹のみです。同種の魔物等は一切見当たりませんでした。天蚕は総数十四匹です。天蚕はその全てを私がテイムし、別の場所にて保護しております。領都に帰り、邸の裏庭の一部でテラやサテュロス達と共に過ごして貰ったら良いかと思ってますが、もし天蚕達が今いる場所から離れたくないとなった場合糸のみを取り出し加工して貰う事となるかもしれません。個体差がある以上、そこは邸に帰りしだい彼等と相談しようと思ってます。」

嘘は言ってないよ。だってまだ、分かんないもん。気に入って貰えば嬉しいんだけどなぁ……

「サテュロス達と一緒に移動は無理か?」

何言うてますのん?天蚕めちゃ遅なんですよ。重さもありそうだし、巣見たら分かりそうな事聞かんといて欲しいわぁ……って見てみたいのかな?

「テラの外見は中々怖いので別の場所の方が良いのは理解して頂けるのかしら?」

テラは現在島送り中です。

「勿論理解している。あそこまで迫力あると街中が恐慌状態にねりかねん。見た目デススパイダーとかの蜘蛛系の魔物と何ら変わらないからな。テラはおそらく、そういった蜘蛛系魔物のかなり上位種だろう。大体話しが出来る時点で知能も高いと分かるしな。」

ナヌ?蜘蛛系魔物とな。そういや、前にも何か言ってたな……忘れたけど。確かに話しが出来るってのは珍しいもんね。テイムマスターじゃなくても会話が成立するとかレアだな……

「テラの事は移動中は別の場所で待機して貰う事で良いでしょう、天蚕ですが一体の大きさがかなり大きいのですが、巣を見て想像して下さると有難いのですけど。」

「正直に言うと見たい。どれ程大きい魔物か興味ある。」

ぶっちゃけましたよ。しょうがないな、トールお兄様は(笑)

「待って下さいね。」

(ナビさん、天蚕一匹だけちょっと呼びたいけど出てくれそうな子いるかな?)

<少々お待ち下さい……あ、いました。>

(ゴメン、ちょっと出してくれる。)

<畏まりました。>

「今から出します!」

広いしイケル!出てこい!ミニモス〇!
クリーム色のプニプニボデーの王蟲が出ました!
上半身(であってるのかしら?)をグイーッと上げてギチギチギチィッ!と鳴きましたよ!
尤もその鳴き声の意味は……

「みんなぁー!会いたかったよぉ!」

ってチビ〇子ボイスの叫びでした。
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