婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

サテュロスゲットの旅 91

何の問題も無く、お客様達の馬車も荷馬車もちゃんとついて来れてる事に一安心して進んで行く。
いつも通り昼休憩に入り、大街道脇に野営セットを作っていく。当然魔物除けの杭がガンガン打たれている。
うちのカワイコちゃん達とノエル&ルチルを呼び出した時です……またもやガン見されました。女性騎士に。何だと言うのでしょう……こうなると気になります。
でもね、一緒にいるアニスが言うんですよ。

「エリーゼ様は気になさる事ありません。」

……見られッぱなしになっとけと言う事ですか。そうですか。でも気になるでしょう!
お母様のお客様達も一緒にお昼ご飯を食べたのですが、大変驚かれました。
お昼ご飯は簡単にパンと焼き野菜、犬鳴きの炙り焼きとクラムチャウダーだったのだけどクラムチャウダーが衝撃だったようです。
隊員達は喜んでましたけどね。

既に領主隊や領地隊の皆さんが粗方討伐しておいてくれたので、街道に出て来る魔物はいない状態です。大草原は別ですよ、草食小型や中型がわんさかいますが手出しはしません。大草原は時折大型が捕食しに来るので、あえて討伐する必要があるとき以外はわざわざ出向いたりしないそうです。

現在の隊列は
先頭がトールお兄様とフレイと三番隊副隊長の三人
その後に三番隊(前衛・魔法支援・後方支援・荷馬車の順)
私とルーク
アニス達の乗った馬車
お客様達の馬車(三台・横に女性騎士計六人)
お客様達の荷馬車(一台)
サテュロス達(五台)
荷馬車(採取した物が乗ってます、計五台)
四番隊隊長と副隊長
四番隊(魔法支援・後方支援・荷馬車・前衛の順)
となってます。
私の専属護衛騎士団は私とアニス達の馬車の隣、サテュロス達の馬車の隣と荷馬車の隣に騎乗して警護してます。

時折後ろから感じる視線は頑張ってシカトしてます。だってアニスが何か知ってそうなのに、気にするなって言うんだもん。

「エリーゼ、何か分かったか?」

ルークが隣で話し掛けてくるけど、嘘はつけません。

「分かんない。アニスは気にするなって言うし、気になるけど聞けないんだもの。」

「そうか……何か知ってるって事だよな。」

「多分。顔見知りだと思うけど、情報とか貰えた感じでは無かったしね。夜になれば少しは分かるのかも知れないけど。」

「……そうだな。昼は結構バタバタしてるからな、夜なら自動的に時間が出来るから何かアクションがあるかもな。夜にある程度情報が入ると良いけど。」

「ええ。夜に期待するしか無いわね。」 

隊列の速度は緩む事無く夕方まで進んだ。野営セットを作る必要は無く、行きで作った野営地で夜を過ごす事となりました。
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