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サテュロスゲットの旅 119
「アニス!」
駆け寄って覗き込んだ顔は怒ってるように見えたけど違った。
ジワジワと瞳が潤んでやがてポタリと大粒の涙が零れ落ちた。
「わっ……私は母さまのおかげでエリーゼ様にお仕えしたんじゃない……」
「何言ってるの!私が望んでアニスを侍女にしたのよ!おかしな事言わないで!」
「ふっ……う……」
泣き出したアニスを抱き締めようとして、片手にアイスクリームの入った器を握ってる事に気が付いた。スプーンを握り溶けかかってるアイスクリームを掬う。
「はい、アニス。あーん!ほら!お口あーん!」
「ふえ?……あ……あーん?」
泣き顔がキョトンとする。アニスのそんな所も可愛いと思う。言われるまま口を開けたアニスにスプーンを軽く口の中な差し込む。
「ね、アニスは食べたの?」
はむっと口を閉じたからスプーンを軽く上に向けて引き抜く。
フルフルと首を振って否定したアニスの瞳がキラキラしてくる。
「じゃあ、一緒に食べましょう!美味しいわよ!」
涙の跡をグイと拭いたアニスが強く頷く。
「はい!こんなに美味しい甘味、食べ損なったら後悔します!」
エヘ……と笑ったアニスの手を取ってアイスクリームの台へと一緒に歩く。
女性騎士共め……私の可愛いアニスに何言ったのよ……どうして言ったのかも分からないから追求出来ないけど、エミリ達侍女トリオもいたって事は共通点はシルヴァニアって事位か……まぁ良い。暫くこっちに居るみたいだし、明日にでもお母様に聞いてみよう。
「美味しそうですね!さっき食べたの昨日のとは違いますね。なんか……こう、濃い感じがして美味しいって言うか……」
「そうね。ちょっと材料を足したのよ。」
「そうなんですね!これにアンコ足して果物とか乗せて食べるんですよね!凄いですね!とっても豪華です!」
「ありがとうアニス。でもね、一番のお勧めはお母様が教えてくれた焼き菓子と一緒に食べるってのが良いかな?」
「焼き菓子とですか?」
「早い者勝ちよ。果物も焼き菓子もちょっと減ってきてるわね。」
「本当ですね。あ、順番来ましたよ。エリーゼ様と同じの下さい!」
二人してキャイキャイ言いながらアイスクリームにアンコを掛けて貰って色んな果物も少しずつ乗せてバタークッキーを刺してルーク達と一緒に食べた。
「慌ただしかったけど良い旅だったわ。」
「はい!」
「そうだな。」
アニスもルークも同意してくれた。甘味よりもチーズに群がる大人達が増えてきた。
「そろそろ部屋に下がろっか。」
二人もカワイコちゃん達もゾロゾロと邸に戻ろうと歩き出した。
いかーん!大事な事忘れてた!
「皆、ちょっと待ってて!」
ダッシュで向かったのはお父様の所。
「お父様!明日もあるからワインあんまり飲んだらダメですよ♡」
「あっ……ああ……」
呆然とするお父様を放り出して皆の所に戻る。
こうして私達の旅は終わりとなった。
……ミナとサテュロス達は何故か客室に案内されていた。
それも私達がバタバタしてる間に……
駆け寄って覗き込んだ顔は怒ってるように見えたけど違った。
ジワジワと瞳が潤んでやがてポタリと大粒の涙が零れ落ちた。
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泣き出したアニスを抱き締めようとして、片手にアイスクリームの入った器を握ってる事に気が付いた。スプーンを握り溶けかかってるアイスクリームを掬う。
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「ね、アニスは食べたの?」
はむっと口を閉じたからスプーンを軽く上に向けて引き抜く。
フルフルと首を振って否定したアニスの瞳がキラキラしてくる。
「じゃあ、一緒に食べましょう!美味しいわよ!」
涙の跡をグイと拭いたアニスが強く頷く。
「はい!こんなに美味しい甘味、食べ損なったら後悔します!」
エヘ……と笑ったアニスの手を取ってアイスクリームの台へと一緒に歩く。
女性騎士共め……私の可愛いアニスに何言ったのよ……どうして言ったのかも分からないから追求出来ないけど、エミリ達侍女トリオもいたって事は共通点はシルヴァニアって事位か……まぁ良い。暫くこっちに居るみたいだし、明日にでもお母様に聞いてみよう。
「美味しそうですね!さっき食べたの昨日のとは違いますね。なんか……こう、濃い感じがして美味しいって言うか……」
「そうね。ちょっと材料を足したのよ。」
「そうなんですね!これにアンコ足して果物とか乗せて食べるんですよね!凄いですね!とっても豪華です!」
「ありがとうアニス。でもね、一番のお勧めはお母様が教えてくれた焼き菓子と一緒に食べるってのが良いかな?」
「焼き菓子とですか?」
「早い者勝ちよ。果物も焼き菓子もちょっと減ってきてるわね。」
「本当ですね。あ、順番来ましたよ。エリーゼ様と同じの下さい!」
二人してキャイキャイ言いながらアイスクリームにアンコを掛けて貰って色んな果物も少しずつ乗せてバタークッキーを刺してルーク達と一緒に食べた。
「慌ただしかったけど良い旅だったわ。」
「はい!」
「そうだな。」
アニスもルークも同意してくれた。甘味よりもチーズに群がる大人達が増えてきた。
「そろそろ部屋に下がろっか。」
二人もカワイコちゃん達もゾロゾロと邸に戻ろうと歩き出した。
いかーん!大事な事忘れてた!
「皆、ちょっと待ってて!」
ダッシュで向かったのはお父様の所。
「お父様!明日もあるからワインあんまり飲んだらダメですよ♡」
「あっ……ああ……」
呆然とするお父様を放り出して皆の所に戻る。
こうして私達の旅は終わりとなった。
……ミナとサテュロス達は何故か客室に案内されていた。
それも私達がバタバタしてる間に……
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