婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

年越し準備! 14

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ヒナと二人っきりになりました。ヒナは人じゃないから、正確には二人っきりは変かも知れないけどね。

「さて、ミナの所に行こうか。」

ピュイッ!
(はいっ!)

マップで探すとエルフの集落近くにいました。やはりサテュロス達の長だけあって、仲間の動向をちゃんと見てるようです。
ヒナと一緒に走って行っても良いけど、久しぶりにヒナに乗っかるのもアリかな?

「ね、ヒナ。ヒナに乗っても良いかな?」

ピュピュ~イ!
(嬉し~い乗って!)

今はミニサイズなので、そのまま乗れます!ヒョイと跨ぎグッと太股に力を入れる。
私がちゃんと乗った事を理解したヒナはゆっくりと歩き出す。
トットットッ……とゆっくりだけど、その速度は人間の歩行速度より速い。

「ヒナ、このまま建物をぐるっと回った裏っかわにエルフの集落があるの。そっちにミナがいるから、行こう。」

ピュイッ!
(分かった!)

トットットッと軽快なリズムで歩いて行く。乗ってる感覚は馬に近いけど、チョロギーとは違う。
ヒナが走る速度とチョロギーではヒナの方が速いんだよね……テラはもっと速いけど。でもチョロギーには雷っていう魔法攻撃があるから、そこは重宝するかな?ピカ太郎と組ませると威力倍増だしなぁ……ヘタに誰かとパーティー組むよりテイムメンバー使った方が戦闘楽ってどうなのかしら?
……やっぱり速い。

ピュ~イ?
(アレがそう?)

「うん。ミナいるでしょ。」

ピュイッ!
(イモムシもいる!)

……天蚕と呼んであげて下さいよ、イモムシちゃんで通ってるのが何とも……

「あ!ご主人様~♡」

ミナが気が付いて駆け寄って来ました。

「ミナ、テラが寂しいって。だからちょっと島に行ってテラにミルク沢山飲ませてあげて。」

クネクネとするミナ……何か嬉しそうですね。

「モゥ~!テラったらぁ♡じゃあ、ご主人様♡お願いします♡」

♡多めだったな……

「じゃあ、ミナ。島に行ってらっしゃ~い!」

シュン!と消えました。
森の木々を見上げれば、そこには白いテントご幾つもありました。
……多くない?五匹なのに、寝床倍あるよ。寝室二つあるの?ん~……でも高い場所と低い場所とあるから気分で選ぶのかな?
……うん?一つ出入口がこっち向きなので中が良く見えます。

「何か……オシャレな内装だなぁ……」

テントの中天蓋みたいに中にヒラヒラとしたのが沢山付いてる。あれ全部上にくっついてるのか……なる程、それでサテュロス達は気持ち良く眠れるのか。
でも、あの巨体がちょっとでも動いたら潰れちゃうんじゃないの?それとも寝てる時はピクリともしないのかな?
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