婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

年越し準備! 15

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ちょっとした疑問はありますが、平和そうなのでここはスルーしときます。

「ヒナ、ちょっとこのままあっち側に行こうか。」

ピュ~イ?
(あっち側?)

ヒナに指示してドワーフの集落に向かう。馬具はエルフとドワーフ両方に頼んでるのだけど、エルフは忙しそうなんでドワーフの方に行きます。
ヒナの鞍がどうなってるのか気になるので!
で、着きました。すぐですね!

「おぅ!良く来た!そいつの鞍なら出来てるぞ!」

気の良いドワーフのオッチャンがドスドス歩いてやって来ました。

「ヒナ、鞍出来てるって。付けて貰おう。」

ピュッ!ピュイッ!
(ホント!嬉しい!)

チョロギーの馬具の意匠と同じような飾りが付いてます。

「裸で乗ってたんじゃあ速度は出ねぇ!あっちこっち弄ってピッタリするようにしてたんでぇ!よし!どうだ!」

何と!シャレオツで格好いい鞍がつきました!

ピュッ!ピュ~イッ!
(スゴイ!格好いい!)

「ありがとう!早速試して来る!」

「おう!都合ご悪けりゃ来いよ!」

ヒナに乗り、手綱を握る。手綱は頭を締め付けないように付けられた革紐に付いてて、方向の指示を出しやすくなってます。
足も鐙ご付いた事でグッと安定感増しました!
座り心地も良いし、手綱以外にも鞍自体な取っ手が付いて良い感じです!
ヒナに乗って前庭へ行きます。

「ヒナ、前庭に着いたら走ってみよっか。」

ピュイ?
(良いの?)

「うん。鞍が着いたんだし、確かめてみたいじゃない。」

ピュッピュイッ!
(わぁ、やったぁ!)

早速前庭に着いて、トットットッからダッダッダッと走り出しました。
速い!けど安定感パない!ヒナのサイズが小さいと視界が低いから、視覚速度速いなー!スリル満点です!
そんな時でした、門から突っ込んで来る騎士らしき人物。

「港にクラーケンが出たぁ!」

クラーケン?!タコとかイカの化け物か!

「ヒナ!行くよ!」

ピュイッ!
(はいっ!)

港街まで街道とかは既に無く、この領都とくっついた状態にまでなってる。
領都の中央通りから港街に向かうには角を一つ曲がれば後は一直線だ。
ヒナに乗ったまま進んだ所で構いやしない。
武装も武器も収納に入れっぱなんで、向こうに着いてから装備しても大丈夫な気がする。
てか、ヒナ速い!結構な時速ですよ!
既に港街に突入です!
てか、大ダコいました!…………お祖父さまもいました……
なんで?
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