婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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年越し準備! 17

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「本当に……食べるのか……?」

笑顔が溢れ出て来て止まりません!ニコニコ笑顔でお祖父さまを見ます。

「勿論です。美味しいですよ。この辺りだってアレの小さいヤツ食べるでしょう。大きくなっただけですから、食べれますよ。」

「そっ……そうか。」

「旦那様、お気をしっかり!」

うん?カイルさんよ、その言いようはちょいとどうなんだい?

「エリーゼ、食べれるのは分かった。だが、何故ルークに飲も……なのだ。」

思わずギョッとしました。黒い笑顔で横目でルークを威圧してますがな!
おこです!キャスバルお兄様がおこです!ガンバレ私!

「キャス兄様は一緒に飲まないの?」

「そんなの飲むに決まってるじゃないか!」

ツカツカと近寄ったかと思ったらハグされました。
おっと、大タコの洗濯そろそろ良いかな?

「キャス兄様、今はダメ♡」

テレッテレの甘い笑顔で離してくれました。分かりやすくて妹溺愛のお兄ちゃんで良かった。
大概の事は♡マーク散りばめておけばどうにかなるな!

「エリーゼ……恐ろしい子……」

ルークの呟きが聞こえました。
そんなルークは放っておいて、洗濯の感じを見ます。
ちゃんと洗えてます。

「ヌメリも取れたし、しまっちゃうね!」

ササッと無限収納にイン!周りの事なんてシカトです!

「いいい……今のは……」

「無限収納ですわ、お祖父さま。なのでどこでも何でもしまっちゃうんです。」

……早速、私の収納良い仕事しました。
足・頭・その他に分かれました。
頭軽く焼いて試食するかな~……サイズはそんなに無くて良いんだけど。
何でサイズ表示が一畳なのか謎だけどね(笑)

「お祖父さま、キャスバルお兄様!試食致しましょう!」

頭一畳分出して火魔法で焼きます!空中で!
プゥン~と香るタコの焼ける良い匂い!味付けは塩か醤油か?迷うなぁ……こんな時は!

「ルーク、何味が食べたい?」

「塩レモン。」

「あいよ!」

空中にキープしたまま塩をパラパラと掛ける。かけ過ぎは塩分過多になっちゃうから気を付けよう!
でもレモンは困ったな……後から好みで掛けてもらうか。

「テーブル持って来たぜ!」

何と漁師のオッチャンがどこからかテーブルを運んでくれました。

「お皿置いたぞ!」

ルークがお皿を出してくれました!さすが分かってる!
空中でそのままカット!お皿に均等に乗せましたとも!
で、レモンを出して面倒なので半分に切ったヤツをギュウギュウ絞ってふり掛けてみました!
漁師のオッチャン達は切り替えが早く、早速食べ始めました。
私とルークも熱々をゲット!ハフハフしながら試食!

「「美味い!」」

ルークと一緒に叫びました!ビール飲みた~い!

「うむ、美味いなこれは!」

「そうですね、旦那様。」

……お祖父さまとカイルさん仲良いね……

「クセになりそうな味ですね。ね、キャスバル様。」

「そうだな。」

キャスバルお兄様とレイもラブラブですね……
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