婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

年越し準備! 22

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邸に帰って来たらニャンコ達にとっ捕まりました。
……ヒナから降りて、畑に向かってる途中でした。
ゆずの挿し木の事をサムじいに頼んでおかないとね!そう思ってたんです。
なのに……

「なんにゃっ!」 

「なんのニオイにゃっ!」

「イイニオイするにゃっ!ボクのご主人のニオイもするにゃっ!」

タマ➡トラジ➡ノエルの順に言われました。しかも三匹はグルグルと私わ取り囲んで回ってフンフン匂い嗅ぎまくってます。野生が爆発してます。
タコか……焼きタコの匂いか……
スン……とマントの匂いを嗅いでみます。メッチャ匂う~!ダメだ!そりゃあグルグル回っちゃうわ!言い逃れも出来ない匂いだわ!

「おっ!いたいた!どうしたんだ、いきなり出てっ……て……ってお嬢、エライ良い匂いしてるじゃないですか。」

ジムまで出て来たー!そしてヘンな汗も出て来ました!

「お嬢、何やったんすか?」

「いや……さっき港街でクラーケン出たって言ったから……」

ムッツリしたジムの視線が突き刺さって痛いですぅ~!しかもニャンコ達はずっと回ってます。おひげもピンピンです。

「で?」

「クラーケン倒して、一部焼いて食べました。」

「それだけですかい?」

鋭いーっ!

「なっ……何の事かな?」

ジムまでフンフンしてます。

「酒っぽい匂いとかもするんすけど。」

バレテーラ!

「ちょっとだけ!ちょっとだけよ。本当だからっ。それにお祖父さまもいたし、キャスバルお兄様もルークもいたから!」

「にゃっ!ご主人いたにゃ!どうしてにゃ!おいてかれたにゃ!ひどいにゃ!」

ノエル……ワンブレスで言い切った。てか、置いていかれたのはタマもトラジもなんだけど。そこには触れないのね。

「咄嗟の事だったし。それにほら、皆厨房で頑張ってたんでしょ?だからよ。わざとじゃ無いわよ。」

慰めてみたけど、失敗かな?

「でもイイニオイにゃ……かなりイイしょくざいにゃ……」

トラジのスキル判定かっ!もう、色々無理。

「夜、赤いクラーケン使ったご飯にしようと思ってるの。色々作ろうと思ってるのよね~。きっと凄く良い匂いプンプンしちゃうと思うの。皆にも頑張って貰わないとね!」

「「にゃにゃ~んっ!」」

トラジとタマが飛び跳ねて喜びました。
ノエルはノリ遅れました。これがレベルの差なのか……

「ルークも好きそうだったから、きっと大喜びすると思うなぁ~。」

「にゃにゃ~んっ!」

ノエルも喜びの一鳴き入りました!

「お嬢……さすがだぜ……」

ジムの呟きはスルー!
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