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年越し準備! 35
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「お母様とお祖母さまに一枚ずつですけど、あの……どちらかだけですけど……」
ツヤツヤと輝くサラサラの天蚕糸で織られたスカーフを二枚差し出してみる。
どちらも美しい花柄だが、如何せん花がちょっと大きめで華やかだ。
薄い緑色に映える薄紫色のあじさいは可憐で可愛らしい。
黒地に濃い緑の葉と紅色の花びらと黄色の花心の椿は艶やかに見える。
……お祖母さまはあじさい、お母様は椿を選びました。
お二人ともウキウキしてます。
「なんとも肌触りの良い織物ねぇ!こんな輝くような織物初めてよ!」
お祖母さまが乙女の顔してます。お母様も負けてません。
「華やかな模様も気に入ったわ。」
お母様はファサリと広げて見た。大判のスカーフでした。
これ、どうやって使って貰うのが一番なのかしら?思い浮かびません。
「これ……ドレスに使えないかしら?」
え?ドレスの何処に使うつもりなんですか!教えて下さい、お祖母さま!
「お義母様、それよりも扇子に仕立てて貰ったらどうかしら?とても目立って自慢出来ますわ。」
お母様は扇子にする気ですか。
「あら!素敵ねぇ!社交であちこちから来るお客様の目に止まって噂になるわね。」
いつの世も女性とはファッションとアクセサリーの話題は熱くなるものなのですね……
政略結婚有りきだと恋バナは無いものね。
でも、この感じだと島の方でも織物自体の生産とかもやりそう。それにしても白無垢作ったのか……
(ナビさん、帯に襦袢に小物なんかも作ったのよね?)
無いと着れませんもの。こう見えても自分で着付けれるんですよ。お祖母ちゃんのお着物何枚も貰って着てたしね。
〈申し訳ありません。忘れていたそうです。〉
(慌てなくて良いよ。まだ日数あるしね。)
うん。婚姻式まで数ヶ月はあるもの。
「クリームぜんざいおかわり!」
声高らかにトールお兄様のおかわり注文が食堂に響く。
「儂にもだ!」
お祖父さまもおかわりしました。いつの間にやらご機嫌です。
「お義母様、私まだ用事があるのでこれで失礼致しますわ。どうぞごゆっくり過ごして下さいませ。」
ニッコリと笑顔のお母様がお祖母さまにそう言って食堂から出て行った。
用事?お母様が?忙しいとは思ってるけど、あんな風に早々に行ってしまうのは珍しい気がする。
「ふむ……ハイル、何か揉め事でもあったか?フェリシア嬢は尋常じゃない気配が一瞬したぞ。」
……お祖父さま、鋭い……
てか、お祖母さま以外は何気にお母様の気配を感じてた気がする。
ツヤツヤと輝くサラサラの天蚕糸で織られたスカーフを二枚差し出してみる。
どちらも美しい花柄だが、如何せん花がちょっと大きめで華やかだ。
薄い緑色に映える薄紫色のあじさいは可憐で可愛らしい。
黒地に濃い緑の葉と紅色の花びらと黄色の花心の椿は艶やかに見える。
……お祖母さまはあじさい、お母様は椿を選びました。
お二人ともウキウキしてます。
「なんとも肌触りの良い織物ねぇ!こんな輝くような織物初めてよ!」
お祖母さまが乙女の顔してます。お母様も負けてません。
「華やかな模様も気に入ったわ。」
お母様はファサリと広げて見た。大判のスカーフでした。
これ、どうやって使って貰うのが一番なのかしら?思い浮かびません。
「これ……ドレスに使えないかしら?」
え?ドレスの何処に使うつもりなんですか!教えて下さい、お祖母さま!
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お母様は扇子にする気ですか。
「あら!素敵ねぇ!社交であちこちから来るお客様の目に止まって噂になるわね。」
いつの世も女性とはファッションとアクセサリーの話題は熱くなるものなのですね……
政略結婚有りきだと恋バナは無いものね。
でも、この感じだと島の方でも織物自体の生産とかもやりそう。それにしても白無垢作ったのか……
(ナビさん、帯に襦袢に小物なんかも作ったのよね?)
無いと着れませんもの。こう見えても自分で着付けれるんですよ。お祖母ちゃんのお着物何枚も貰って着てたしね。
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(慌てなくて良いよ。まだ日数あるしね。)
うん。婚姻式まで数ヶ月はあるもの。
「クリームぜんざいおかわり!」
声高らかにトールお兄様のおかわり注文が食堂に響く。
「儂にもだ!」
お祖父さまもおかわりしました。いつの間にやらご機嫌です。
「お義母様、私まだ用事があるのでこれで失礼致しますわ。どうぞごゆっくり過ごして下さいませ。」
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用事?お母様が?忙しいとは思ってるけど、あんな風に早々に行ってしまうのは珍しい気がする。
「ふむ……ハイル、何か揉め事でもあったか?フェリシア嬢は尋常じゃない気配が一瞬したぞ。」
……お祖父さま、鋭い……
てか、お祖母さま以外は何気にお母様の気配を感じてた気がする。
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