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大晦日 25
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お祖父さまはご機嫌で剣先イカを炙ってはコップ酒飲んでました。
ええ、三杯目までは……
私がチマチマと剣先で飲んでる横で、極小火鉢が使われないと見るやルークが当たり目まで炙って齧り出しました。
……お祖父さまはルークのやる事を見て、割と大きめの当たり目を極小火鉢に乗せて炙り出しました。
当たり目、面倒でそのまま出してたのが仇となったようです。
クルンと巻いた当たり目のアタマをワイルドに噛んだままむしり取るとコップ酒卒業!とばかりに一升瓶ラッパ飲みし出しました。
ガチムチマッチョなお祖父さまに似合いすぎて、かつて侯爵様だったなんて信じられないワイルドさです。
むしろ荒くれ者の冒険者でした!とかの方がしっくりくるワイルドさですよ!お祖父さま!
「エリーゼ……」
ん?今、トールお兄様の声が聞こえた気がしたのだけど……
キョロキョロと見回すとションボリしたトールお兄様がいました!どうしたのかしら?
「エリーゼ、白っぽくて柔らかくて美味しいやつ終わった……」
は?トールお兄様の前どころか各お皿をチェックすると、ものの見事にサキイカだけが無くなってました。
「トールお兄様、全部食べてしまったのかしら?」
「美味しくて、つい……」
……んー……?ちょっと見てみると、キャスバルお兄様は干し貝柱。お父様はジャーキーを齧って飲んでいる。
お祖父さまとルークは当たり目と剣先でニコニコしながら飲んでる。
「エリーゼェ!酒はまだあるか?」
上機嫌のお祖父さまのお顔はまだ酔っぱらいには見えない。
かなりの量を飲んでも分解しちゃうのかな?
まぁ、良いや……面倒だから五本出しておこう。
「勿論ですわ!」
ドドン!と出して置く。トールお兄様はサキイカだけ食べてりゃ良いのよ!
大きなボウルを出して、サキイカを山盛りに出す。
「トールお兄様、サキイカ沢山出しておきましたわ!」
「ありがとう!サキイカって言うのか、覚えておくよ!」
立ち上がってボウルを手に取る姿は貴公子以外の何者でもないのに、手にした物が山盛りいっぱいのサキイカ……ミスマーーッチ(笑)
笑ったら失礼よね……
お母様とお祖母さまはお菓子をつまんで楽しそうにしてる。
……ドライフルーツのチョコレート掛け、減ってない……色目が悪いからかな?
一口ドーナツのチョコレート掛けも減ってないし……
ええ、三杯目までは……
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当たり目、面倒でそのまま出してたのが仇となったようです。
クルンと巻いた当たり目のアタマをワイルドに噛んだままむしり取るとコップ酒卒業!とばかりに一升瓶ラッパ飲みし出しました。
ガチムチマッチョなお祖父さまに似合いすぎて、かつて侯爵様だったなんて信じられないワイルドさです。
むしろ荒くれ者の冒険者でした!とかの方がしっくりくるワイルドさですよ!お祖父さま!
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ん?今、トールお兄様の声が聞こえた気がしたのだけど……
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「エリーゼ、白っぽくて柔らかくて美味しいやつ終わった……」
は?トールお兄様の前どころか各お皿をチェックすると、ものの見事にサキイカだけが無くなってました。
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「美味しくて、つい……」
……んー……?ちょっと見てみると、キャスバルお兄様は干し貝柱。お父様はジャーキーを齧って飲んでいる。
お祖父さまとルークは当たり目と剣先でニコニコしながら飲んでる。
「エリーゼェ!酒はまだあるか?」
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かなりの量を飲んでも分解しちゃうのかな?
まぁ、良いや……面倒だから五本出しておこう。
「勿論ですわ!」
ドドン!と出して置く。トールお兄様はサキイカだけ食べてりゃ良いのよ!
大きなボウルを出して、サキイカを山盛りに出す。
「トールお兄様、サキイカ沢山出しておきましたわ!」
「ありがとう!サキイカって言うのか、覚えておくよ!」
立ち上がってボウルを手に取る姿は貴公子以外の何者でもないのに、手にした物が山盛りいっぱいのサキイカ……ミスマーーッチ(笑)
笑ったら失礼よね……
お母様とお祖母さまはお菓子をつまんで楽しそうにしてる。
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