文字の大きさ
大
中
小
373 / 1,624
連載
大晦日 33
「おさけのむコン!」
は?待て、リコよ!何故にお父様にお酒を勧める!
「ん?そうか、じゃあ飲むかな」
クイクイと飲み出すお父様。そして、その合間にペロペロ舐めるリコ……
「おさけ、おいしいコン!」
「おっ!リコはお酒が好きか?」
待て待て!お父様!そのノリはいけない!
って手のひらにお酒ちょろっと垂らしたよ……もう、これは……
「リコ、ほら」
ペロペロペロペロ……一心不乱に舐めたよ……
「おいしいコン!ちからがみなぎるコン!」
ん?何故に?特に何か効果が付与されてる訳でもないのに、おかしくない?
「お狐様かよ……」
ルークの呟きが私の心に突き刺さる!そうだ、お稲荷様に油揚げとお神酒はつきものだ!忘れてた!
「お神酒か……お神酒扱いなのか……」
思わず呟いた。
「ハハハ……リコはお酒好きか!もっと飲むか?ん?」
お父様の言葉を聞いて尻尾が……六本のフサフサ尻尾がブンブンに振られる。そんなに嬉しいのか……
「のむコン!おいしいコン!もっとほしいコン!」
「そうか、そうか。エリーゼ、リコのお皿を出してくれるか?」
お父様よ、本気か?本気だな。
「ご主人さま!のみたいコン!おさけスッゴくおいしいコン!」
だろうね……気が付かなかったよ……明日のお詣りはソッとお皿に日本酒入れて、置いておこう。
無言でお皿を出して少し体を起こして、ピカ太郎に渡す。
「リコに渡して」
「わかったピカ!」
ユキとルチルの前だと良い子なピカ太郎。
「ピカ!はやくもってくるコン!」
「わかってるピカ!まつピカ!」
……ピカ太郎に対して容赦ないな。
「おっ、ありがとなピカ太郎」
お皿を受け取ったお父様がワシャワシャとピカ太郎の頭を撫でる。
リコの体を腕でキープして、お皿を手にして空いた手で撫でる。器用だな、我が家の男衆は。
「ピッカァ~」
は?!今、ピカ太郎……何か……何か甘えた声出した?!
キュウゥゥ~ン
(あの子は撫でられるの好きなんです)
ユキの声にハッとする。
知らなかった……今日は色々な発見あるわ。
ホゥ……と大きく息を吐いて、再びキャスバルお兄様の胸に寄り掛かる。
「どうした?」
頭上から降ってくるキャスバルお兄様の声。
「知らなかった事があって……見えてなかったのかなって思って……」
ちょっとだけ本音を打ち明ける。もっと良く見てたら気が付いたのかな?
「そんな事気にするな、俺も今日初めて知った事がある」
「キャス兄様でも?」
キュッとキャスバルお兄様の服を掴む。
「そうだよ」
チュッとリップ音と共につむじに温かくて柔らかいものが当たった。
キャスバルお兄様がつむじにキスした……久しぶりの行為に少しだけ頬の熱が上がる。
は?待て、リコよ!何故にお父様にお酒を勧める!
「ん?そうか、じゃあ飲むかな」
クイクイと飲み出すお父様。そして、その合間にペロペロ舐めるリコ……
「おさけ、おいしいコン!」
「おっ!リコはお酒が好きか?」
待て待て!お父様!そのノリはいけない!
って手のひらにお酒ちょろっと垂らしたよ……もう、これは……
「リコ、ほら」
ペロペロペロペロ……一心不乱に舐めたよ……
「おいしいコン!ちからがみなぎるコン!」
ん?何故に?特に何か効果が付与されてる訳でもないのに、おかしくない?
「お狐様かよ……」
ルークの呟きが私の心に突き刺さる!そうだ、お稲荷様に油揚げとお神酒はつきものだ!忘れてた!
「お神酒か……お神酒扱いなのか……」
思わず呟いた。
「ハハハ……リコはお酒好きか!もっと飲むか?ん?」
お父様の言葉を聞いて尻尾が……六本のフサフサ尻尾がブンブンに振られる。そんなに嬉しいのか……
「のむコン!おいしいコン!もっとほしいコン!」
「そうか、そうか。エリーゼ、リコのお皿を出してくれるか?」
お父様よ、本気か?本気だな。
「ご主人さま!のみたいコン!おさけスッゴくおいしいコン!」
だろうね……気が付かなかったよ……明日のお詣りはソッとお皿に日本酒入れて、置いておこう。
無言でお皿を出して少し体を起こして、ピカ太郎に渡す。
「リコに渡して」
「わかったピカ!」
ユキとルチルの前だと良い子なピカ太郎。
「ピカ!はやくもってくるコン!」
「わかってるピカ!まつピカ!」
……ピカ太郎に対して容赦ないな。
「おっ、ありがとなピカ太郎」
お皿を受け取ったお父様がワシャワシャとピカ太郎の頭を撫でる。
リコの体を腕でキープして、お皿を手にして空いた手で撫でる。器用だな、我が家の男衆は。
「ピッカァ~」
は?!今、ピカ太郎……何か……何か甘えた声出した?!
キュウゥゥ~ン
(あの子は撫でられるの好きなんです)
ユキの声にハッとする。
知らなかった……今日は色々な発見あるわ。
ホゥ……と大きく息を吐いて、再びキャスバルお兄様の胸に寄り掛かる。
「どうした?」
頭上から降ってくるキャスバルお兄様の声。
「知らなかった事があって……見えてなかったのかなって思って……」
ちょっとだけ本音を打ち明ける。もっと良く見てたら気が付いたのかな?
「そんな事気にするな、俺も今日初めて知った事がある」
「キャス兄様でも?」
キュッとキャスバルお兄様の服を掴む。
「そうだよ」
チュッとリップ音と共につむじに温かくて柔らかいものが当たった。
キャスバルお兄様がつむじにキスした……久しぶりの行為に少しだけ頬の熱が上がる。
感想 5,724
あなたにおすすめの小説
【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました
山葵国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。
王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。
レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。
3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。
将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ!
「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」
ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている?
婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
「私が愛するのは王妃のみだ、君を愛することはない」私だって会ったばかりの人を愛したりしませんけど。
下菊みことこのヒロイン、実は…結構逞しい性格を持ち合わせている。
レティシアは貧乏な男爵家の長女。実家の男爵家に少しでも貢献するために、国王陛下の側妃となる。しかし国王陛下は王妃殿下を溺愛しており、レティシアに失礼な態度をとってきた!レティシアはそれに対して、一言言い返す。それに対する国王陛下の反応は?
小説家になろう様でも投稿しています。
ド近眼の伯爵令嬢は婚約破棄されたらしいですが、相手が誰だか見えていませんでした
茨野 三智婚約破棄を告げられた伯爵令嬢エレノア。
けれど彼女は、相手の顔を見ても首をかしげるだけだった。
「失礼ですが……どちら様でしょう?」
重度の近眼ゆえに、婚約者の顔すら判別できなかったのである。
社交より研究が大好きな彼女は、婚約解消をあっさり受け入れ、魔導工学の研究へ没頭する日々を送ることに。そんなある日、王立図書館で出会った謎の青年リヒトの何気ない一言から、世界を変える大発明への道が開かれていく。
やがて誕生するのは、人々の人生を一変させる「魔導レンズ」。
見た目や噂だけで彼女を切り捨てた者たちが後悔する頃、エレノアの隣には、最初から彼女の価値を見抜いていた人物がいた――。
天然研究者令嬢が恋も夢もつかみ取る、ほのぼのラブコメファンタジーです。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
旦那様には好きな人がいる
えくれあ私の旦那様である、テオドール・セルヴァン侯爵様には好きな人がいる。
それは、幼馴染であり、王太子妃でもあるマチルダ様だ。
お二人は、いつもとても仲睦まじいご様子で、そんな叶わぬお二人の恋をそっと見守るのが私の日常だった。
そんなある日、夜会にめったに顔を出さない王太子殿下に、ダンスに誘われて。それがきっかけで、私の日常は少しずつ変化し始めた。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!
毒はすり替えておきました
夜桜 令嬢モネは、婚約者の伯爵と食事をしていた。突然、婚約破棄を言い渡された。拒絶すると、伯爵は笑った。その食事には『毒』が入っていると――。
けれど、モネは分かっていた。
だから毒の料理はすり替えてあったのだ。伯爵は……。