婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

元日!

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パチッ!
お早う!本日も目覚めは良いですよ!
ムクリと起き上がると釣られてカワイコちゃん達もアニスも起き上がる。

「お早うございますエリーゼ様」

「ん!お早う」

アニスも目覚めが良くてちゃっちゃとベッドから下りて、毛織りのガウンを着付けるとパタパタと浴室へと消えた。
早速、湯浴みの準備へと動き出した。
私ものんびりしてられない。
新年だからといってルーチンワークを休む訳にはいかない。

「アニス!ちょっと行って来る!」

「行ってらっしゃいませ!」

少し大きな声で浴室にいるアニスに声話かけるとアニスも大きな声で返事をしてきた。
寝室内は僅かに暖かいが、さすがに真っ裸は寒い。
なので私もガウンを羽織って外に出れる様な格好へと着替える。

「皆は部屋でのんびり待ってて」

ベッドの上(ユキだけは相変わらずベッドの近くだけど)でまだ起ききれてないカワイコちゃん達に声をかけて窓から脱出!
寒い早朝の中、走る。ついでに犬共の兵舎に寄らないと……あの辺は考えるよりも感じろ!だからな……
ドッカドッカと音が聞こえる。
縮小マップにはチョロギーの表示。
離れた場所には他の馬達もいる……私が出て来たのが分かって来たのかな?
少しの間、一緒に走ってから別れる。

「さて、新年早々犬共に挨拶がてらにご褒美あげに行くかな……」

そう独り言を漏らし走り去るチョロギーを見送り、隠されるように建てられた兵舎へ向かう。
勿論冷えないように走って行く!ホットな状態でなければ何かに負けてしまうからね!
……見えてきた兵舎の入り口に立つ男……エリックが私を見詰めてる!
ゾワリと鳥肌が立ったけど気にしたら負けだ!
何なんだあの嬉しそうな顔!チックショウ!
さあ!覚悟を決めろ!私!
きっと多分、私の目は据わってる(笑)

「おはようございますエリーゼ様!」

キビキビと挨拶する。しかも直角に体を曲げて。
その姿勢は間違ってない。
間違ってるのは褌一丁に分厚い毛織りのコートを羽織ってる、正に前世ならば夜道に現れる変態スタイルそのものと言っても良い格好だ。
ご丁寧に褌一丁をアピールする為にただ羽織ってる所か……

「おはよう。そして新年最初の本日は気合いを入れに来た」

体を起こした変態……もとい犬……ではなく、私の専属騎士団団長エリックは実に……実に嬉しそうな顔をしていた。
クソッ!そんなに鞭が嬉しいか!
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