婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新しい年 18

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「そうね、箱詰めにして手紙を添えてお父様に届ければ数日で届くわ」

なぬ?まさか……

「私のアリエルを使えばすぐよ」

やっぱり風の精霊に頼むんですね。でもこの瓶詰め重さ一キロはありますよ?大丈夫なのかしら?

「それにあの子達にとって重さは大した問題では無いから安心なさい」

……鳥の姿……正しくはハーピーの姿なんだけど、鳥と同じような原理で飛んでる訳じゃないのは分かる。
無理だもん。どう考えてもスイスイ空を飛ぶ姿じゃない。
多分、何らかの魔法で飛んでる?移動してるのだと思う。
ならば重量は関係ないのか?まあ、一キロ位問題ないのかも。
だとしたらこの先贈る事が発生するかもって事よね……

「お母様、贈ると言いますがそれは白桃のシロップ漬けだけですか?」

王家に対してと言うか、王妃様と正妃様にもお菓子の詰め合わせを贈ってるからなぁ……
可愛く小首を傾げてるけど、色々考えてるのかしら?

「そうね、お父様にも甘味の喜びを味わって欲しいわねぇ……」

私がお父様やお母様に喜んで欲しいように、お母様も同じように思ってもおかしくはない。
それにスイーツ職人も育ってきて、量もそれなりに作れるようになってきたし……

「私、本心ではお父様やお母様にも味わって欲しいけど……エリーゼ、構わないかしら?」

ですよね!

「勿論です。帝国皇帝や皇太子はルークからしたらお祖父さまやお父様なのでしょう。親しい方にも幸せを分けれるなら良いと思います。それに様々な甘味を作れる者も増えてきましたし、その者達の励みにもなるでしょうから寧ろ良い事だと思いますわ」

パアッ!とお母様の笑顔が花開くようキラキラしました。

「そうかしら?そうよね!エリーゼは良い事を言うわ!エリーゼの作る甘味は幸せの味なのよ!この喜びはエリーゼの手から生み出された物なのよ!エリーゼ無くては味わう事の出来なかった幸せなのよ!その幸せを分け与える!どうしたら良いのかしら!誰かに自慢したいのに、自慢出来る相手がすぐ近くにいないのが辛いわ!」

何言ってるんですかお母様。
自慢する相手ってあの方、王妃様ですよね?他に思い当たる方もいないですし。
誰だったかしら?アキラだったかしら、口福とか言ったのは。
真の幸福は口福なのだと……か。
確かに美味しい物を口にした時は幸福感高いわよね。

「自慢はなさらないで下さい」

一応釘を刺しておきます。
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