婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新しい日々 5

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「エリーゼ、辛いならそう言って欲しい」

キャスバルお兄様の言葉に首は傾げてしまう。
私は何が辛そうに見えるのか?いえ、分かってる。

「キャスバルお兄様、私辛い訳ではありません」

モヤッとはしてますけど辛いって訳じゃない筈!

「そうか?その……ルークはエリーゼとの婚約が決まってから側近を迎えた訳だし……」

歯切れ悪い!何なのよ、もう!

「大型討伐に行く以上側近無くては苦労するのは良く知ってるつもりです。その……殿方の生理現象は仕方ない事ですし、討伐について行く事5出来ない以上必要不可欠でしょう?キャスバルお兄様もトールお兄様も私が小さい頃から側近と共に居たではないですか、私からすればいて当然の存在です。それこそお父様とアレクを見て育って自分だけ嫌だとか思う訳ありません」

言ってやったぜ!この環境で受け入れられない!とか思う訳無いじゃない!ウッカリ討伐の時にフォロー無くて大怪我とかしたらどうすんのよ!ノエルとルチルだけじゃ不安なのよ!私みたいにわんさかフォローしてくれるカワイコちゃん達がいる訳じゃないのよ!
ある意味、私の場合チーート!って感じがするけども!

「そうか……そうだったな」

「おっ?早いな」

お父様登場です。

「お父様、お早うございます。何か良い事でもありましたか?」

どことなく上機嫌な感じです。はて?

「父上、お早うございます。何ですか本当に」

「ええ、本当に。父上お早うございます」

「大した事では無いよ。ただ、そうだな……少しルークの大型討伐を早めても良さそうだと思ってな」

「何故でしょう?」

お父様に問い掛けます。だって早過ぎません?

「他の者を選んでいたのなら、少しの間はこちらで幾らか訓練してからじゃないと怪我をしかねないがキースならば旅の間に上手く連携も取れるようになるだろうしな」

単純に経験値で早めるだけの様です……けど、それだけかしら?

席に着いて紅茶を飲むとぐるりと見回すお父様の目が怪しいです。
何だか嫌な予感しかしません。

「大草原で飛竜の目撃情報が来た。情報源はフェリシアのハーピーだ」

飛竜……ですって……

「父上、何色ですか?」

何色?色がそんなにあるのかしら?

「キャスバル、お前が昔討伐した赤だ」

キャスバルお兄様の武装……あの赤い武装は赤い飛竜からなのね……レウスだと言って喜びそうだ……
リアル一狩りか……
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