婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新しい日々 60

領都の外れになりました!やっと馬を走らせます!ここからは早いですよ!
鞭を入れなくても、先導のトールお兄様達が馬速を上げた事で後に続く私達も速度が上がります。
馬車一台が通る程度の広さの道をドカッドカッと音を立てて走って行く。道の周りは木々が切り払われてるから明るく、見通しも良い。
今の所、魔物の気配も無いしマップも視界の端っこに展開してるけど何も出ない。
まぁ、我が家の敷地を囲むように設置された魔物除けが効いてるんだと思う。
チラリと道の奥、木々の隙間から見える塔のようにも見える大きな魔物除け。
それもその内見えなくなるだろう、徐々に道が離れていってるからだ。魔物除けが見えなくなったら安全圏から出た証拠だ。
少しずつ離れる塔と小さめの山にしか見えないうちの敷地……裏側へと回ってしまえば生い茂る木々で邸は見えない。既に見えないけど。
人の手の入ってないうちの裏っかわはこの道の周りだけ、時折使うからか見通しが良いだけですぐに雑木林と言うか……片側はショウの木やソウの木がまばらに生え、ブシ花がびっしりその根元に生えてる。手入れも何もする必要が無い。もう片側は木々が生い茂り薄暗い。まるでこの道を境に世界が違ったように見える。
完全にうちの敷地から離れ、目的地となってるうちよりも低い山へと近づく。
チラホラとマップに魔物の表示が出て来た。私とアニスの気配?いや、匂いか。それに寄って来てるんだな、きっと。

「トールお兄様!魔物がチラホラ近づいて来ます!」

大声でお兄様に言っておく。

「分かった!」

目的地近くで早速なのが残念と言うか、何というか……とりあえずトールお兄様が戦ってる間にそこら中丸禿げにするか。鬱陶しいしね!

「来たな!行くぞ、フレイ!」

「はいっ!」

うん、中型の魔物が現れた!そうだ、犬共にも戦わせよう。ちょっと焚きつければ良いかな?

「我こそはと思う者は行って手助けするがいい!」

数名の犬が走って行きました。じゃあ、そこらの木を伐採しよっか。

「エアカッター」

指先で魔法を操って近い所に生えてる木々を伐採。

「倒れた木を収納~♪」

ぶっ倒れた木々がスッと消えました。何て便利!チラッとトールお兄様達を見たけど、まだ掛かりそうなので再度伐採収納をしとく。
フフッ便利~♪心の中、小躍りする自分がいました。
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