婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新しい日々 68

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帰りは何事も無くおうちに帰りました!え?犬どもですか?勿論、ちゃんとお仕事しましたよ。彼等は何と言っても護衛が本分ですからね。

「帰りは順調だったな」

領都に突入して駆け足から速歩になった途端、トールお兄様が爽やかに話し掛けて来ました。
まぁ、聞きたい事も話したい事もそれなりにあるかなー?とは思いますけど。

「そうですね」

無難な返ししか出来ません。何故って?スラ道まだ大きいまんまなんです。
しかも王冠のごとくちょこんとピカ太郎が鎮座してる訳ですよ。
明らかに魔物にしか見えないスラ道が頭?とにかく天辺に可愛く見えるピカ太郎を座らせちゃってるんですよ、画ずらがイタイ!

「エリーゼ、あれはいつになったら小さくなるんだ?」

トールお兄様め!私が聞きたいです!

「分かりません。消化すれば小さくなるんじゃないんですか?」

これ以外の答えは導き出せません。
ちなみにスラ道は跳ねてません。這ってるのが近いと思うんですけど、地面に接してる部分を見ると波打ってるんで蛇的な感じなのかカタツムリ的な感じなのかとしか……大きいだけに大迫力です。スラ道の下部だけは。

「そうか……注目の的だな」

「ソウデスネ……」

ええ、ええ!分かってますよ!行きは小さかったスラ道がピカ太郎乗っけてユキに乗っかって行く姿は可愛かったでしょうよ!今は巨大化して道行く領都民が驚いてますもんね!私だって巨大化も驚いたし、あんな攻撃もビックリでしたし!
後ろをチラリと振り返ってカワイコちゃん達を見て、やっぱり大きいまんまのスラ道にガッカリする。
何と言うか、意気揚々とはこの事か?と思うほどスラ道は元気いっぱい自信満々な雰囲気です。むしろ、上に乗っかってるピカ太郎のちょっと死んでる目の方が気になります。
……良く見てみよう!……ブルブル高速で震えてるピカ太郎!かなり小刻みです!こんなの前世で見た!アレだ!問答無用で上に乗った人間をブルブルさせる運動アンドダイエットの機械!アレに乗った人間みたいな揺れだ!……って……え?十分以上時間経ってるから……ヤダ!ピカ太郎、ダイエット!じゃない、揺れ過ぎて意識朦朧としてんじゃないの?
いや、でもスラ道はピカ太郎をガッチリホールドしてるから落ちないし、良いのかしら?

「とにかく、トールお兄様!早くおうちに帰りましょう!」

「おう!」

キントンの速度がちょっとだけ上がったので、チョロギーも速度を上げました。
トールお兄様とフレイが仲良く先導する姿を追いかけました。気分的にですよ。
速歩早いバージョンです。
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