婚約破棄されまして(笑)

連載

新しい日々 81

やりたい事ガンガンやってたら、のんびりお茶する時間無くなった！これは私が悪い！ごめん、お母様！でも、やれる内にやってしまいたいんだよーっ！
人間性いつ死んじゃうか分かんないんだもん……
いつか領民にも分け与えられるだろう富の一部になると思えば、ちょっとの苦労も気にならない。
……考えれば考える程私は働き者過ぎて令嬢と言っていいのか……チラリとお母様の細く美しい指先を見る。
手を使ってやる事と言えば、手紙書いたり刺繍を刺したりする位で後は食事位？それ位指は使わない。だからこそ傷まないし堅くもならない。自分の手を見つめてちょっと泣きたくなる。だって色々やりすぎだわ……それでもやりたいのだ！開拓だって、馬車だっていずれ領地の為になるし！馬車は上手く営業掛けて販売すれば領地が潤うわ！きっと乗り心地の良い馬車が出たら買うと思うのよ！

「エリーゼ……何だか楽しそうね。目が輝いてるわ、何か良い事思いついたの？」

お母様こそ、キラキラした目で私の事見つめてて……ドキドキしますぅ！ロリ系美魔女の笑顔ゴチでーす！

「良い事って言うか馬車の乗り心地をいつか改良したいと思って……ドワーフと一緒にやる仕事沢山あるなぁ……って」

蒸留酒を作る機械っての？あれもドワーフ達と作らないとだし。機械と発展はセットなのかな？でも魔法ってのがあるしね。
それに開拓した後の畑や田んぼに植える種とかもその内ちゃんと考えないとだし。
やる事だらけじゃん！体力のある若い体だから全然平気だけど、それでも疲れそうだなー……ん？んー……何か忘れてる？いや……そうだ！石垣イチゴ！キャスバルお兄様が王都で食いついたイチゴ！イチゴの事ナビさんに聞かないと！

（ナビさん！イチゴの苗が欲しいんだけど、こっちに出せるかな？）

〈YESマスター。全ての苗は休眠状態になり、無限収納に入ります〉

（なんと！ならイチゴの苗を今の内から少しずつで良いから無限収納に回しておいてくれる？）

〈畏まりました。ではとりあえず五百本ずつ用意するようにしておきましょう〉

（頼んだわ！ありがとうナビさん！）

よし、これで一安心！開拓してあれこれ作ってあれこれ生産して……軟化明るい将来設計みたい♡
ルークは今頃どうしてるかなー？……って良い時間だから馬車の中で楽しくヤッてるかしら？