婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新天地を! 43

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最早、魔法で対応出来る魔物はサッサと首チョンパして収納します。時短討伐です。いつか主婦になる身としては時短は大切なスキルの筈です!

「さあ!開拓進めないと!」

「おっ……おう……」

トールお兄様達の反応がおかしい気がしますが、構ってられません!ガンガン伐採してくわよ~!無限収納のありがたみ!無詠唱でガンガン開拓してだだっ広い更地が出来ました!さて……大事な事しておこうか……

「地下1メートルまでの小豆大以上の大きさの石は全て収納します!」

ザァッ!と地面から飛び出た小石やら石やらが一瞬で収納されました。いや、大事ですよ。収納リストを呼び出してチェックすると大まかなサイズ分けされてます。こういうの大切。

「エリーゼ、今の意味があるのかい?」

「雨とか降った後で地面がボコボコしてるのは困るんで。ほかに石とかは使い道あるかも知れないので」

そう、例えば玄関までのアプローチとかに砂利や小石を敷き詰めたりとか……うん、いずれここは一大移住地にするつもりなんで道とか住居とかの都市計画的なものもやるつもりなんだし。
都市作りとか燃える~!ドワーフのおっちゃん達も好きそうな作業だし、領都の土木関係とか建築関係とか仕事増えて良いかも!見回せば僅かに斜度がついてる。水平器とかあるのかな?前世の祖父が趣味で行ってた庭造りに使ってた水平器使ってたんだよね……家とか建てるのだって使うよね?この世界にもあるのかな?……うーん……分からないわ。

「そうか……だが、辺り一面家を建てるにも畑にするも実に良さそうだ」

「そうですね。これならすぐに使えますね」

トールお兄様とフレイの言葉を聞いてちょっとだけ困るん。すぐ?すぐとかどうなの?畑にするには肥料とかだって……そういえばこっちの農法とかかなり酷そうだったなぁ……腐葉土すら蒔かないなら土が痩せ過ぎて不作になっちゃう。
そんな事を考えながら伐採の手を止めない。どうにか近日中にあの小さな山と言うか丘の天辺まで丸禿げにして整地してしまいたい。日当たり風当たりの良いこっち側は開拓。反対側も整地するけど、日当たりは微妙で風当たりは余り無いからちょっとした住宅地にしても良いしとりあえず整地だけしておいたって良い。
日当たり風当たりの良い方に段段畑の田んぼと土留めに石垣作ってイチゴの苗を隙間とかに植えるのは決定済みです。
こっちの平地は畑と果樹園と住宅地を作る予定なんで、頑張らないと!
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