婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新天地を! 76

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確かに土地はあるよ……好きに作って良いのかな?本当に?やっちゃって良い?

「じゃあ……作ります。えー……と施設内で着る服とか体を拭く布とか要るのですが……」

「あら、そうなのね。では既に建てた方は領都の仕立て屋で必要な品を買うなり仕立てるなりしましょう。新しく我が家で建てる方はエルフに頼みましょう」

決定事項です。お母様が言うなら、間違いありません。

「ありがとうございます。では領都の仕立て屋に使いをやります」

「トール、カシムに言って必要な物があるなら言うようにと」

「はっ!」

ピシッとトールお兄様が敬礼しましたよ。お母様のお仕事モードは背筋がピシッとするよね~(笑)

「でもエリーゼ、その程度の事なら全員を呼ぶ必要があったかしら?」

さすがお母様です。昨日は言えなかった天然炭酸泉の事を言おうかと思います。
キャスバルお兄様の膝上から脱出しグラスを家族全員分出し、昨日採取した天然炭酸泉の炭酸水を半分ずつ注いでく。
グラスの中の気泡を見つめる家族の目が警戒心を表してます。
水なら気泡出ませんものね。

「エリーゼ、これは?」

「天然炭酸水です。まずはそのまま一口どうぞ」

言うだけじゃなくグラスを持って一口口に含む。ピリッとするようなシュワッとするような不思議な感覚。
味は特に感じない……かな?

「あらっ?!」

お母様がすぐに一口飲んだようです。……男衆はまだですか、そうですか。

「まぁ!面白いわねぇ!」

お祖母さまも早い。女の方が度胸あるのかしら?それともお付き合いの差かしら?

「ええ、ビックリするけど私嫌いじゃないわ」

「喉越しが面白いわ。あのビールと言うのに似てるわね」

「そうですわね、お義母様」

そう言われればそうか。でもこれだけだと面白くないので甘い果汁を足そうと思います!やはり慣れ親しんだ桃が受け入れやすいでしょう!
桃を収納から出して器にコロンと入れた後、(皮と種のみ収納よ!)魔力を流してこれで良しです。
後は両手で蓋をするようにして、ミキサーをイメージしながら魔力を出します。これでドロッとした桃果汁の出来上がりです。
スプーンを出してニッコリ笑います。

「お母様、お祖母さま。こちらの桃果汁を少し足しましょう」

勿論自分のグラスにもですが桃果汁をスプーンで少しずつ入れてかき混ぜる。

「どうぞ」

期待してるお顔のお母様とお祖母さまは早速飲み始める。
男衆はまだ飲みません。
いや、キャスバルお兄様だけがやっと口をつけました。
おっそ!
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