虫好き令嬢の難儀な婚約事情
私には今日、婚約者ができるらしい。
私の名はキティ・メリーウェザー。
年頃の女の子とは違い、恋や愛には全く興味がない。
けれど、そんな私にも好きなものはある。
それは、私の心を掴んで離さないのだ。
だから婚約者が誰であろうと関係ない。
とそう思っていたのだが、まさか相手があの難癖をつけてくる面倒臭い奴だったなんて・・・。
(これは、早々にお断りだな)
けれど相手方、サイラス・アーベンスロット公爵令息がある条件を持ち出してきたのだ。
【婚約しても、恋愛する気はない。そして、結婚しても、愛することはしない。
そう考えると、君は僕の理想通りなんだよ】
(・・・確かに。
私だって、愛や恋に興味はない。
一生自分の好きな事をして暮らせていけるのなら、条件だけで選ぶのはアリかもしれない)
だから私も譲れない事を伝えた上で、私達は婚約者同士となる事を決めたのだ。
けれど婚約者として一緒に過ごすうちに、厄介な事ばかりが次から次へと降ってくる。
(・・・あれ?なんか、前より面倒臭い事に巻き込まれている気がする。
・・・もしかして私、この婚約を早まったかもしれない)
好きなものに一直線のキティと、首席である彼女に勉学で勝ちたい次席のサイラス。
恋を知らない二人が、お互いの事情に振り回されながらも徐々に距離を縮めていく、じれったくも甘酸っぱいラブコメディ。
※虫嫌いな方にも、安心して読んでいただけるように詳しい描写は書いてありません。
※完結保証です。
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