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第4章 改革と祭り
第1話
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今日はクロムの街が都市入りを行なって50回目の記念すべき祝典の日、朝から既に賑わいを見せており太鼓や花火、様々な音がひしめき合っていた。
真っ暗な部屋の中では、外の雰囲気とは対照的に陰鬱とし、床に散らばる本に脱ぎ散らかした衣服、六畳程の部屋の置かれた質素なベッドにゴソゴソと寝返りを打ちながら目を覚ます男。
陽の光に負けない程の綺麗な明るい赤髪に、ぴょこぴょこと所々寝癖で跳ねるのを触りながら確認すると、眠そうに大きな欠伸をする。
ヴァイス・リンスリード15歳、冒険者稼業を行い職業の理により盗賊となった少年は、本日念願のフリータイムを満喫していた。
床に散らばる本も、漸く昨晩の読み耽ったおかげか、最初は床すら見えない状況だった部屋は、所々床の木目が見える様にもなっていた。
今日は珍しく、朝早くからパーティ仲間の白銀の幼さを残す少女剣士のイリスに、ピンクの髪にサイドポニーをしている怪力魔法使いアスティアは起こしに来る事はなかった。
それでいい、寧ろそれが休日の当たり前の事なのだ。
無駄に惰眠を貪り、無駄に本で時間を忘れ、そして起きたい時に起きる。
これこそまさに、プライベートな休日であり楽しい1日なのだ。
「………………」
ーの、筈なのだが…。
毎日毎日朝早く、決まった時間に起こされ続けた呪いのせいか。
ヴァイスは手元の時計に目をやると、信じられないと言った表情で時計の針を見つめる。
ー11時すら回っていない。あんなに夜更かしして寝落ちに近い眠りをしたのに、身体は既に毒素が抜け落ち早起きを習慣となってしまった健全な自分に落胆する。
いや、別に健全な生活が悪とか堕落が善とかそんな安着な思考はないのだが、何にせよヴァイスは自分自身が誰かによって変化しつつある事に、多少心の中で複雑なのだ。
これまでずっと彼は、一人で冒険者として生きて行き戦い、唯一の娯楽である読書を生き甲斐にして来たのだ。
誰からも助言を受けても聞き流し、唯我独尊の自己中心的に簡潔な人生設計を自暴自棄に作り上げた本人としては、前向きな姿勢で生活し始めている自分になりつつあるのは驚きでもある。
「ふわぁー………煩い」
上体を起こし、背伸びをしながら外で賑わう事に気付いた。
「そうか…祭りか」
だからこそ、今日はオフだった理由も思い出し、およそ二ヶ月の付き合いになるイリスと、同郷のアスティアが昨晩はしゃいでいた事を思い出す。
「確か夜に集合だっけ?」
やれやれと、折角のオフだろうと、朝起こされないけれど、1日中一人にはさせてもらえない事に更に落胆しながらヴァイスは重い腰を上げてベッドから起き上がる。
ゆらゆらと移動して行き、顔を洗ってさっぱりしていると、ドアがノックされる。
一瞬イリス達が来たのかと思ったが、二人なら問答無用で合鍵を使用して入り込んでくる事だが、ドアの向こう側の住人はノックを丁寧に行い返答を待っている。
またノックを二、三度される。
「はいはい、何方ですか?」
頭を掻きながら、扉を開けるとそこには見知った女性が普段とは違い可愛らしいワンピースを着て立っていた。
ニコニコと、ヴァイスの顔を見て首を少し傾げながら見つめる彼女はーーー。
「ティファさん?」
珍しいお客が来たものだと、ヴァイスは眠そうだった半眼を見開いて驚いた。
確かにこの部屋は彼女が、クロムに来たばかりのヴァイスと一緒に探して見つけてくれた部屋であり、場所も知っていて当然だが、引越し以来来た事がない彼女により戸惑いを隠せない。
「こんにちは、ヴァイス君。ふふ、その感じ寝起き?」
どうやら寝癖を見て気付いたらしい、恥ずかしくなったヴァイスは乾いた笑みを浮かべながら寝癖の場所を撫でる様にしてほぐす。
「違うよ。此処だよ」
そう言って、ティファは優しく笑いながら跳ねた場所を直す。
時折鼻に良い香りでくすぐられ、余計にヴァイスは赤面する。
「ーー!!? ちょ、ティファさん? き、今日は一体どうしてここに?」
恥ずかしさを隠す様に、慌てて離れながら訳を聞く。
「あ、そうだった」
パチンともう既に忘れていたとばかりに、目を見開いての仕草に、いつもの彼女だとヴァイスは苦笑交じりに中に入れる。
女性を中に入れるにしても、ヴァイスの部屋の惨状で一瞬躊躇するのが男の筈が、彼は日々この部屋にイリスとアスティアがドカドカと入り浸る事に麻痺しており気にも止めない様子で案内する。
「久しぶりに来たけど、やっぱり本が沢山あるわね」
そんな部屋の様子なティファも気にもとめずに、キョロキョロと男の子の部屋を見渡しながら入る。
そんな彼女の背中を見ながら、ヴァイスは本題を聞く。
「それより、ギルドは今日休みなんでしょ? 良いんですか? 祭りで遊ばなくて?」
それはわざわざ此処に仕事で来たのかと、ヴァイスは思った。
ティファはその無頓着な考えに苦笑しながら、少なからず当たっている事にも二重で苦笑する。
「ギルドは休みになんかならないよ。お祭りの警護で冒険者の何名かは動いてもらってるし、色々と遊びに行くよりも事務処理がこういう日には持ってこいだからね」
でも、と続け。ティファ自身は仕事が早く、仕事を普段貯めてしまっている者が強制出勤が多く、ティファ自体は休みだと告げる。
「へぇー、あ。こんなのしかないけど…良かったら」
そう言って、普段口にしている安物のコーヒーを入れたカップを差し出す。
ティファはそれを笑顔でお礼を言いながら、一口付けて「美味しいよ」と言ってくれた。
「今日はね。君に折り入ってお願いに来ました」
「お願い……?」
「そ、お願い」
正直な気持ち、ヴァイスは嫌な予感がひしひしと感じてならず。
冷や汗を垂らしながら、クロム冒険者ギルドの人気看板娘ティファの願いは聞き入れるしかなかった。
♢♦︎♢
「かっ……かっわいいーーーー!!!」
肩までかかるか、かからないかの髪の長さに陽の光を浴びると白銀の髪色は淡く薄青い色に照らされる髪色を持ち、小さな身長をぴょんぴょんと跳ねながら、商業エリアの一角にある服屋にてイリスははしゃいだ様に試着室から出て来た。
本日は都市入祭と言う事で、普段がっつりとクエストをこなし馬鹿高い家賃と両手剣の高額ローンの支払い、又は生活費の為せっせと稼ぐ彼女はこの日ばかりは何日も前から楽しみにしていた一大イベント。
薄生地に所々様々なピンクの花を模様した浴衣を試着して、鏡に映る自分を後ろ、横、前と見つめながら興奮する。
「アスティア、どうー?」
隣の試着室にいるであろう、パーティ仲間となったアスティア・メリンに声をかける。
その返事に答えるかのようにカーテンが開けられ、普段サイドポニーにしてあるピンクヘアーの彼女は店員に施された髪を一纏めに纏められうなじが綺麗に見える綺麗な髪型に変貌しながら、水色の蝶を模した模様柄を着こなした浴衣で現れる。
「ど、どう…かな?」
少し気恥ずかしそうに、モジモジとしながら彼女は目を輝かせて見つめてくるイリスに聞く。
変な所は無いか?と、目で訴えるとイリスは盛大に首を横に振りスゥーッと息を吸い込みながら感想を述べた。
「ーーーっごい、可愛い!!!」
その言葉に、恥ずかしさが抜け落ちアスティアは笑顔になりながら「イリスも可愛いよ!」と言い合う。
そんな楽しい雰囲気に、黒髪に後ろ髪を束ね小さめなポニテを作りながら少しはだけた甚平を着た男が満足気な顔で近寄る。
「二人共良く似合ってんね」
ローウェル・ヴァルサス、この度新メンバーと加わった彼は、今朝早くから二人を呼び出して此処に連れてきた。
少しちゃら付きながら、どこか男らしく憎めない性格のローウェルは「祭りの醍醐味は…」と告げられた場所に案内したのだ。
「ありがとうローウェル、すっごい素敵!」
イリスは早くも気に入ったようで、両袖を内側で引っ張り模様が見やすい様に広げながら喜びを表に表す。
「良いって事よ、仲間になるんだ。こういうのも大事だろ?」
そう言って、お得意のウインクをするとイリスもウインク返しをする。
アスティアが呆れながら二人を見るも、自身も気に入っているので文句の出ようも無い様子にローウェルは気付きながら、頷き気味に「気に入って貰えて良かった」と言うと、アスティアは少し照れた様に頷き返した。
「あ、ありがと」
彼女の不器用なりに礼を聞き、更に満足気にローウェルが笑う。
「いーって事よ。さ、行こうぜ。そろそろヴァイスと待ち合わせだろ?」
気付けば、外は夕暮れ時であり祭りの音頭が流れ出す。
思ったよりも浴衣選びに時間がかかったのか、待ち合わせには丁度よく、ローウェルはそれを見越して朝から此処に連れてきたようだった。
「そだね、行こうアスティア!」
「うんっ」
「此処は俺が持つから、それを着て大いに楽しもうじゃないの」
ローウェルがとっくに会計を済ませたのか、二人の背中を押しながら最も祭りで賑わう中央エリア、ギルドエリアの東に位置する場所へと向かう事にした。
真っ暗な部屋の中では、外の雰囲気とは対照的に陰鬱とし、床に散らばる本に脱ぎ散らかした衣服、六畳程の部屋の置かれた質素なベッドにゴソゴソと寝返りを打ちながら目を覚ます男。
陽の光に負けない程の綺麗な明るい赤髪に、ぴょこぴょこと所々寝癖で跳ねるのを触りながら確認すると、眠そうに大きな欠伸をする。
ヴァイス・リンスリード15歳、冒険者稼業を行い職業の理により盗賊となった少年は、本日念願のフリータイムを満喫していた。
床に散らばる本も、漸く昨晩の読み耽ったおかげか、最初は床すら見えない状況だった部屋は、所々床の木目が見える様にもなっていた。
今日は珍しく、朝早くからパーティ仲間の白銀の幼さを残す少女剣士のイリスに、ピンクの髪にサイドポニーをしている怪力魔法使いアスティアは起こしに来る事はなかった。
それでいい、寧ろそれが休日の当たり前の事なのだ。
無駄に惰眠を貪り、無駄に本で時間を忘れ、そして起きたい時に起きる。
これこそまさに、プライベートな休日であり楽しい1日なのだ。
「………………」
ーの、筈なのだが…。
毎日毎日朝早く、決まった時間に起こされ続けた呪いのせいか。
ヴァイスは手元の時計に目をやると、信じられないと言った表情で時計の針を見つめる。
ー11時すら回っていない。あんなに夜更かしして寝落ちに近い眠りをしたのに、身体は既に毒素が抜け落ち早起きを習慣となってしまった健全な自分に落胆する。
いや、別に健全な生活が悪とか堕落が善とかそんな安着な思考はないのだが、何にせよヴァイスは自分自身が誰かによって変化しつつある事に、多少心の中で複雑なのだ。
これまでずっと彼は、一人で冒険者として生きて行き戦い、唯一の娯楽である読書を生き甲斐にして来たのだ。
誰からも助言を受けても聞き流し、唯我独尊の自己中心的に簡潔な人生設計を自暴自棄に作り上げた本人としては、前向きな姿勢で生活し始めている自分になりつつあるのは驚きでもある。
「ふわぁー………煩い」
上体を起こし、背伸びをしながら外で賑わう事に気付いた。
「そうか…祭りか」
だからこそ、今日はオフだった理由も思い出し、およそ二ヶ月の付き合いになるイリスと、同郷のアスティアが昨晩はしゃいでいた事を思い出す。
「確か夜に集合だっけ?」
やれやれと、折角のオフだろうと、朝起こされないけれど、1日中一人にはさせてもらえない事に更に落胆しながらヴァイスは重い腰を上げてベッドから起き上がる。
ゆらゆらと移動して行き、顔を洗ってさっぱりしていると、ドアがノックされる。
一瞬イリス達が来たのかと思ったが、二人なら問答無用で合鍵を使用して入り込んでくる事だが、ドアの向こう側の住人はノックを丁寧に行い返答を待っている。
またノックを二、三度される。
「はいはい、何方ですか?」
頭を掻きながら、扉を開けるとそこには見知った女性が普段とは違い可愛らしいワンピースを着て立っていた。
ニコニコと、ヴァイスの顔を見て首を少し傾げながら見つめる彼女はーーー。
「ティファさん?」
珍しいお客が来たものだと、ヴァイスは眠そうだった半眼を見開いて驚いた。
確かにこの部屋は彼女が、クロムに来たばかりのヴァイスと一緒に探して見つけてくれた部屋であり、場所も知っていて当然だが、引越し以来来た事がない彼女により戸惑いを隠せない。
「こんにちは、ヴァイス君。ふふ、その感じ寝起き?」
どうやら寝癖を見て気付いたらしい、恥ずかしくなったヴァイスは乾いた笑みを浮かべながら寝癖の場所を撫でる様にしてほぐす。
「違うよ。此処だよ」
そう言って、ティファは優しく笑いながら跳ねた場所を直す。
時折鼻に良い香りでくすぐられ、余計にヴァイスは赤面する。
「ーー!!? ちょ、ティファさん? き、今日は一体どうしてここに?」
恥ずかしさを隠す様に、慌てて離れながら訳を聞く。
「あ、そうだった」
パチンともう既に忘れていたとばかりに、目を見開いての仕草に、いつもの彼女だとヴァイスは苦笑交じりに中に入れる。
女性を中に入れるにしても、ヴァイスの部屋の惨状で一瞬躊躇するのが男の筈が、彼は日々この部屋にイリスとアスティアがドカドカと入り浸る事に麻痺しており気にも止めない様子で案内する。
「久しぶりに来たけど、やっぱり本が沢山あるわね」
そんな部屋の様子なティファも気にもとめずに、キョロキョロと男の子の部屋を見渡しながら入る。
そんな彼女の背中を見ながら、ヴァイスは本題を聞く。
「それより、ギルドは今日休みなんでしょ? 良いんですか? 祭りで遊ばなくて?」
それはわざわざ此処に仕事で来たのかと、ヴァイスは思った。
ティファはその無頓着な考えに苦笑しながら、少なからず当たっている事にも二重で苦笑する。
「ギルドは休みになんかならないよ。お祭りの警護で冒険者の何名かは動いてもらってるし、色々と遊びに行くよりも事務処理がこういう日には持ってこいだからね」
でも、と続け。ティファ自身は仕事が早く、仕事を普段貯めてしまっている者が強制出勤が多く、ティファ自体は休みだと告げる。
「へぇー、あ。こんなのしかないけど…良かったら」
そう言って、普段口にしている安物のコーヒーを入れたカップを差し出す。
ティファはそれを笑顔でお礼を言いながら、一口付けて「美味しいよ」と言ってくれた。
「今日はね。君に折り入ってお願いに来ました」
「お願い……?」
「そ、お願い」
正直な気持ち、ヴァイスは嫌な予感がひしひしと感じてならず。
冷や汗を垂らしながら、クロム冒険者ギルドの人気看板娘ティファの願いは聞き入れるしかなかった。
♢♦︎♢
「かっ……かっわいいーーーー!!!」
肩までかかるか、かからないかの髪の長さに陽の光を浴びると白銀の髪色は淡く薄青い色に照らされる髪色を持ち、小さな身長をぴょんぴょんと跳ねながら、商業エリアの一角にある服屋にてイリスははしゃいだ様に試着室から出て来た。
本日は都市入祭と言う事で、普段がっつりとクエストをこなし馬鹿高い家賃と両手剣の高額ローンの支払い、又は生活費の為せっせと稼ぐ彼女はこの日ばかりは何日も前から楽しみにしていた一大イベント。
薄生地に所々様々なピンクの花を模様した浴衣を試着して、鏡に映る自分を後ろ、横、前と見つめながら興奮する。
「アスティア、どうー?」
隣の試着室にいるであろう、パーティ仲間となったアスティア・メリンに声をかける。
その返事に答えるかのようにカーテンが開けられ、普段サイドポニーにしてあるピンクヘアーの彼女は店員に施された髪を一纏めに纏められうなじが綺麗に見える綺麗な髪型に変貌しながら、水色の蝶を模した模様柄を着こなした浴衣で現れる。
「ど、どう…かな?」
少し気恥ずかしそうに、モジモジとしながら彼女は目を輝かせて見つめてくるイリスに聞く。
変な所は無いか?と、目で訴えるとイリスは盛大に首を横に振りスゥーッと息を吸い込みながら感想を述べた。
「ーーーっごい、可愛い!!!」
その言葉に、恥ずかしさが抜け落ちアスティアは笑顔になりながら「イリスも可愛いよ!」と言い合う。
そんな楽しい雰囲気に、黒髪に後ろ髪を束ね小さめなポニテを作りながら少しはだけた甚平を着た男が満足気な顔で近寄る。
「二人共良く似合ってんね」
ローウェル・ヴァルサス、この度新メンバーと加わった彼は、今朝早くから二人を呼び出して此処に連れてきた。
少しちゃら付きながら、どこか男らしく憎めない性格のローウェルは「祭りの醍醐味は…」と告げられた場所に案内したのだ。
「ありがとうローウェル、すっごい素敵!」
イリスは早くも気に入ったようで、両袖を内側で引っ張り模様が見やすい様に広げながら喜びを表に表す。
「良いって事よ、仲間になるんだ。こういうのも大事だろ?」
そう言って、お得意のウインクをするとイリスもウインク返しをする。
アスティアが呆れながら二人を見るも、自身も気に入っているので文句の出ようも無い様子にローウェルは気付きながら、頷き気味に「気に入って貰えて良かった」と言うと、アスティアは少し照れた様に頷き返した。
「あ、ありがと」
彼女の不器用なりに礼を聞き、更に満足気にローウェルが笑う。
「いーって事よ。さ、行こうぜ。そろそろヴァイスと待ち合わせだろ?」
気付けば、外は夕暮れ時であり祭りの音頭が流れ出す。
思ったよりも浴衣選びに時間がかかったのか、待ち合わせには丁度よく、ローウェルはそれを見越して朝から此処に連れてきたようだった。
「そだね、行こうアスティア!」
「うんっ」
「此処は俺が持つから、それを着て大いに楽しもうじゃないの」
ローウェルがとっくに会計を済ませたのか、二人の背中を押しながら最も祭りで賑わう中央エリア、ギルドエリアの東に位置する場所へと向かう事にした。
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