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Lv.6 アンチ小娘とみんなの前で…
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堂々と自分の茶碗に米を盛る半居候が1人。
「なんでまたお前が居る」
「今日は麻央ちゃんにお呼ばれしたんだもん」
「和葉ちゃんに聞いてもらいたい話がたくさんあるの。それにみんなで食べた方が美味しいでしょ」
俺よりも家族カーストが上位の麻央が呼んだなら、俺に文句を言う資格はない。
どうせまた恋愛話だろ。
それにしても俺の茶碗より和葉の方が明らかにボリュームが多いんだが?
「こないだお揃いのマグカップ買ったの」
「いいね! 色違い?」
「うん。圭人が紺色で、私が赤」
和葉は彼氏が居ないくせに、麻央の恋人話に理解を示して頷いている。
海外生活してたから圭人には一人で暮らす家はないと思っていたが、実家じゃないのか?
もしや圭人の実家にマグカップを置いてきた?
「ほら、これ」
「わあ素敵。オシャレー!これすごく高いブランドのやつじゃん! お金かけてる」
……うちにあったらしい。
昨日これでコーラ飲んだことは黙っておこう。
たしか紺色の方使ったな。
洗っておいてよかった。
「圭人さんってかなり出世コースなの?」
「たぶんそう。だからまた海外に行く予定がありそうで……。次はもしかしたら年単位かも知れないって」
稼いでそうではあるけど、忙しい人なんだな。
2人の話を盗み聞きしているのではない。飯を食っていると勝手に聞こえてくるのだ。
「早かったら年内に決まるんだけど」
「また寂しくなっちゃうんじゃない?」
「そうだね……離れたくないなぁ」
マグカップを眺めながらぼやく麻央。
「出会って何年だっけ?」
「1年半くらい。付き合ってまだ半年ちょっと」
「そっか、付き合い始めてすぐに遠距離になっちゃったんだもんね」
そうそう。離れる前に初めて圭人とベッドインしたものの、気持ちよさを実感できずに俺が教えてやって───
まあ今となっては俺はもうお払い箱なわけだが。
例えまた圭人が海外に行っても、俺が麻央とそういうことをすることはないだろう。
圭人との熱い夜を迎えるための練習だったわけで、実際それが叶ったのだからもう手助けは必要ない。
大好きな彼氏との熱烈な営みのために性感帯の成長を求め、血の繋がらない弟を頼ってしまうような情けない可愛い姉ではある。
だが、逆に言えば弟以外の男にそれを求めなかったのだ。彼氏の目を盗んで浮気するような女ではない。たぶん。
さて今日は格闘ゲームの大会以来久しぶりに配信でもしよう。別にノルマとかはないが、配信しないと俺のリスナーはすぐに余計なことを勘繰る。
『ムジンフリーリィ始めるよー』
[@KING やっとか。待たせすぎ]
[@アダムのウブ 優勝おめでとー!]
[@J-ンズ また女でも口説いてたか]
『ありがとー。今日は何かリクエストある?』
[@さかあがり 大会すごかったです]
[@舐めさせて アタッカーおね]
[@びーち 最近いつヤッたん]
『アタッカーは余裕じゃない? 扱いたい武器とかあるならそれ使ってみるけど』
[@所庄司 溜まってそうな顔してない?]
[@あずきバー 格闘も得意なの知らんかった]
[@舐めさせて SG頼む]
『俺そんな顔してる? 意外とちゃんと抜いてるけど。俺がゲームハマったの格闘ゲームが最初だからねー得意な方よ。
SGってことは一撃必殺か。さてはあの気持ちよさを知らないねぇ? 』
[@所庄司 ええてwww]
[@bakusai ワイもSG見たい]
リクエストに応える形で、SG(ショットガン)を使うことに決定。何を使用しても勝てる自信はある。
『SGは一撃必殺だけどリロードが長いから確実に当たる一発を狙うよね。
先回りと裏どりとステルスで立ち回るから、身軽に動けるように俺は軽い防具を身につけるようにしてる。
気づかれて先手打たれたら結局SGの良さ出せずにやられるし防御力より稼働力重視』
装備も武器に合わせて変える。
それをしない奴は基本的に初心者であり、いかに高性能な武器や防具を持っていても、弱い。
[@要 確かに動き遅くてやられたことある]
[@しんいち 防御力重視してたわ]
『こんな感じ。じゃーマルチでやるね』
マルチプレイはオンライン中の人間とランダムに振り分けられるチーム戦。
知らない者同士がチームとなるが、ある程度やり込んでいる人ならそれぞれの役割を武器などの装備で瞬時に理解する。
そこで俺は敵の中に、見たことある名前を発見。
シロサイじゃねーか。
---------------------------------
※ステルス…隠密。
「なんでまたお前が居る」
「今日は麻央ちゃんにお呼ばれしたんだもん」
「和葉ちゃんに聞いてもらいたい話がたくさんあるの。それにみんなで食べた方が美味しいでしょ」
俺よりも家族カーストが上位の麻央が呼んだなら、俺に文句を言う資格はない。
どうせまた恋愛話だろ。
それにしても俺の茶碗より和葉の方が明らかにボリュームが多いんだが?
「こないだお揃いのマグカップ買ったの」
「いいね! 色違い?」
「うん。圭人が紺色で、私が赤」
和葉は彼氏が居ないくせに、麻央の恋人話に理解を示して頷いている。
海外生活してたから圭人には一人で暮らす家はないと思っていたが、実家じゃないのか?
もしや圭人の実家にマグカップを置いてきた?
「ほら、これ」
「わあ素敵。オシャレー!これすごく高いブランドのやつじゃん! お金かけてる」
……うちにあったらしい。
昨日これでコーラ飲んだことは黙っておこう。
たしか紺色の方使ったな。
洗っておいてよかった。
「圭人さんってかなり出世コースなの?」
「たぶんそう。だからまた海外に行く予定がありそうで……。次はもしかしたら年単位かも知れないって」
稼いでそうではあるけど、忙しい人なんだな。
2人の話を盗み聞きしているのではない。飯を食っていると勝手に聞こえてくるのだ。
「早かったら年内に決まるんだけど」
「また寂しくなっちゃうんじゃない?」
「そうだね……離れたくないなぁ」
マグカップを眺めながらぼやく麻央。
「出会って何年だっけ?」
「1年半くらい。付き合ってまだ半年ちょっと」
「そっか、付き合い始めてすぐに遠距離になっちゃったんだもんね」
そうそう。離れる前に初めて圭人とベッドインしたものの、気持ちよさを実感できずに俺が教えてやって───
まあ今となっては俺はもうお払い箱なわけだが。
例えまた圭人が海外に行っても、俺が麻央とそういうことをすることはないだろう。
圭人との熱い夜を迎えるための練習だったわけで、実際それが叶ったのだからもう手助けは必要ない。
大好きな彼氏との熱烈な営みのために性感帯の成長を求め、血の繋がらない弟を頼ってしまうような情けない可愛い姉ではある。
だが、逆に言えば弟以外の男にそれを求めなかったのだ。彼氏の目を盗んで浮気するような女ではない。たぶん。
さて今日は格闘ゲームの大会以来久しぶりに配信でもしよう。別にノルマとかはないが、配信しないと俺のリスナーはすぐに余計なことを勘繰る。
『ムジンフリーリィ始めるよー』
[@KING やっとか。待たせすぎ]
[@アダムのウブ 優勝おめでとー!]
[@J-ンズ また女でも口説いてたか]
『ありがとー。今日は何かリクエストある?』
[@さかあがり 大会すごかったです]
[@舐めさせて アタッカーおね]
[@びーち 最近いつヤッたん]
『アタッカーは余裕じゃない? 扱いたい武器とかあるならそれ使ってみるけど』
[@所庄司 溜まってそうな顔してない?]
[@あずきバー 格闘も得意なの知らんかった]
[@舐めさせて SG頼む]
『俺そんな顔してる? 意外とちゃんと抜いてるけど。俺がゲームハマったの格闘ゲームが最初だからねー得意な方よ。
SGってことは一撃必殺か。さてはあの気持ちよさを知らないねぇ? 』
[@所庄司 ええてwww]
[@bakusai ワイもSG見たい]
リクエストに応える形で、SG(ショットガン)を使うことに決定。何を使用しても勝てる自信はある。
『SGは一撃必殺だけどリロードが長いから確実に当たる一発を狙うよね。
先回りと裏どりとステルスで立ち回るから、身軽に動けるように俺は軽い防具を身につけるようにしてる。
気づかれて先手打たれたら結局SGの良さ出せずにやられるし防御力より稼働力重視』
装備も武器に合わせて変える。
それをしない奴は基本的に初心者であり、いかに高性能な武器や防具を持っていても、弱い。
[@要 確かに動き遅くてやられたことある]
[@しんいち 防御力重視してたわ]
『こんな感じ。じゃーマルチでやるね』
マルチプレイはオンライン中の人間とランダムに振り分けられるチーム戦。
知らない者同士がチームとなるが、ある程度やり込んでいる人ならそれぞれの役割を武器などの装備で瞬時に理解する。
そこで俺は敵の中に、見たことある名前を発見。
シロサイじゃねーか。
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※ステルス…隠密。
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読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
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