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極冬の国 篇

異世界の姫の淫らな饗宴の終幕

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王の儀式の間に誂えられた豪奢な寝台の上。
天蓋から掛かる固く閉じられた垂れ幕が、淫らに交わる四体の美しいその裸体を覆い隠している。

静寂な王の儀式の間には、寝台内で繰り広げられる妖艶なる情欲の饗宴が、最早烈しい狂宴となり果てている。

冬子を貪る三体の漲る肉の楔が、冬子の淫靡な穴全てに挿さり、酷く打つ付ける卑猥な音が、寝台内から漏れ出し、響いている。豪奢な寝台もぎしぎしと揺れ続けている。

焚きしめられた媚なる二つの香が、むせ返る程に立ち込める。その所為か、香なる物に耐性のない冬子は、己れの欲情の赴くままに淫靡な穴に挿さる滾る肉の楔の全てを呑み込み、喰らい尽くす程に乱れている。

欲情に足らしめる媚なる二香が、冬子から思考の全てを奪う。

極冬王は、立ち込める香の薫りと欲情の熱で蒸れる寝台内に、清浄な空気を求めるかの如く、天蓋から掛かる垂れ幕を引き上げる。

気付けば冬子は三人の美しい者らに愛でられ、穿たれ、その身も心も貪り尽くされているあられも無い姿が、曝け出されている。

色香を存分に漂わせ、その様すら美しい冬子。

知らなぬ間に、冬子の豊かな乳房の頂きには紫紺の胸飾りが挿さり、妖しく揺れては乳房を彩っている。
たわわと実っては、その重みで垂れ下がる乳房は、しっとりと柔らかく、幾ら揉みしだいても飽くことがない。

冬子は今まさに、双生の片羽のセツに、後ろの蕾を酷く穿たれている。セツの律動は、意外にもヒョウより長く激しい。
そして極冬王は、下から冬子を激しく叩き付ける様に穿ち、冬子の美しい乳房の頂きを口に含んでは、胸飾りごと吸い上げ、弄ぶのである。

冬子も欲情に煽られる度に、蜜壺からはどろりとしたより甘い蜜を溢れさせ、乳房の頂きもより固く尖らせては、極冬王を悦ばし、冬子自身も官能の波に呑み込まれていく。
冬子も存分に気持ち良いのである。

更には、紅く腫れる淫靡な花芽に痛ましく挿さる紫紺の輪環が、冬子をより美しく愛でられるべき淫らな華へと変える。

冬子の花芽に挿さる紫紺の輪環には、極小の蒼い貴石が垂れ下がり、冬子が腰を揺らす度に、美しい光彩を放っては妖しく揺れている。

極冬王から無情にも与えられた淫靡な花芽への枷。
まるで極冬王の冬子への支配欲を表すかの如く、否応無しに挿されては、今に至る花芽への紫紺の輪環。

輪環が挿される際には、気を失う程の痛みを味わされた冬子。美しい装飾品ではあるものの、飾られる処によっては、ある意味では責苦と云える代物。

この世界の絶大なる王らは、己が愛した美しい寵妃を深く愛すれば愛する程に、余計に寵妃を蹂躙し、支配しては閉じ籠め、王に全てを依存させるが如く、激しく執愛する。

そういった想いの表れが、王らが冬子の裸身そのものに、直に美しい装飾品という名の枷で彩る所以。

冬子の美しい裸身は、最早それだけで至高の宝。
更にその至宝に己れの色を纏わせ、彩りを加えては、王の所有物と足らしめる事こそが、極冬王に無常の歓びを齎す。

「姫よー、どこまでも淫らに美しく咲く華よ。我らの滾る楔は余程に旨いか……ああっ、もっともっと乱れるが良いー」

極冬王の囁く言葉に、セツにその場を譲っていたヒョウも加わる。

最早、長き刻をその熱く滾る楔で穿たれ続けた冬子の卑猥な両穴は、無情にも紅く腫れている。

ヒョウは、淫らに狂い咲く冬子のその様に微笑み、塞がれる腫れた両穴ではなく、突如冬子の頭位を両の手で掴み、否応なしに冬子の口内へとその太い楔を打ち込む。

喉奥まで犯す程のヒョウの太い楔は、冬子をえずかせ、苦しめる。突然の口淫に冬子はなす術もなく涙する。
そして、そのまま非情にも口内を滾る肉の楔で蹂躙される。

しかしヒョウは容赦はしない。寧ろ非情さを滲ませる。

「ああっ、姫様の中はどこも心地良い……もっともっとだ! その温かい口内で、私の楔を存分に受け止めよー!」

涙を浮かべる冬子の頭位を掴んだまま、己れの余計に漲っては、膨れ上がる楔を幾度も幾度も口淫させる非情なヒョウ。

冬子と云う淫らな極上の華が、愛でる全ての者らを狂わす。

最初はゆっくりと冬子の口内を蹂躙するが如く、太い楔を回しながら出しては挿れるヒョウ。そして次第に律動は速まる。
冬子の口内に挿し込まれる度に、ヒョウの先走りの欲情の汁が、冬子の口内に充満する。

そしてヒョウは「ーあっ、ああっ! いくー……!」

最後は冬子の頭位を激しく前後させ、冬子の喉多くへと多量に白濁とした汁を注ぎ込む。

「……! ううっ、うー」

冬子が全てを呑み干すまで、ヒョウは漲る楔を口内から出さず、恍惚とした表情で冬子の呑み干す様を見遣る。

「ー姫様、私の全てを零さず呑んで……ああっ、姫様の麗しい唇に私の滾る楔が挿さる様は堪らなく唆られる……くっ、ああっー! まだだ、まだ足りない……もっともっとだ!」

そう云いつつも、漸くヒョウは冬子の犯した口を解放すると、今度は冬子の後ろの蕾を激しく打ち付けるセツの唇へと己が唇を重ねる。

「ーセツ、姫様の蕾は狭く温かく、まさに極上の蕾をお持ちだ。セツの後孔も姫に引けを取らない。私は好きだよ……」

そしてヒョウは、今度はセツの背後に回るなり、非情にもセツの後孔へと未だ滾る楔を打ち込む。

「ああっ! ヒョウ……!」

ヒョウのいきなりの容赦のない挿入に、セツは冬子の後ろの蕾へと差し込んでは、激しく穿っていた太い楔から、一気に欲情の白濁の汁を迸らせる。

「ああんっ! ああー……!」

今度は冬子が喘ぐ。

後ろの蕾の中に、どくどくと注がれるセツの生温かい欲情の汁に、良いしれぬ快感が身体中を駆け巡り、冬子は快がり喘ぐ。

美しい者らの四体での交わりは、歪な程に淫らに荒れている。

「ふふっ、なんとも卑猥な我の美しい華であろうかー」

さも満足気に微笑する極冬王。

下からは極冬王が未だ達することなく、幾度も激しく打ちつける所為で、冬子の輪環の挿さる淫靡な花芽は、極冬王の密着する肌に擦れ、徐々に花芽がぼってりと膨れ上がる。

「ああん……気持ち良いの……あっ、あっ、あっ、やっ、いやぁ……ああんっ! あっ、あっ、あああっ……!」

剥かれて敏感にされた冬子の花芽。
花芽に挿さる紫紺の輪環ごと、肌が触れ合い擦れる度に、最初こそ痛みに喘いでいた冬子だが、極冬王らに弄ばれ、今ではすっかり官能の花芽へと変えられてしまっている。

こうして淫らな饗宴は、冬子が果てに果てた末に終幕を迎える。

冬子への氷華の根差しの儀式を無事に完遂した極冬王。

異世界の姫である美しい冬子に加え、双生の美しい愛し子らとの素晴らしい交わりは、極冬王に煌々たる至福の刻をもたらしたと云える。

果てる冬子をその胸に抱き、双生の二枚翅を従え、氷華の宮へと戻った極冬王ら。

冬子は当然知りもしないが、実は王の儀式の間で繰り広げられた淫らな饗宴の最終に、一人の侵入者がいたのである。

四体が淫らに交わる様に、驚愕の眼差しで息を詰めていたその侵入者に、極冬王はしばし憂うのである。




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