ヒーローには日向が似合う

母親からネグレクトを受けている蒼は、自分のことを『おれ』と言っている小学三年生の女の子。
夜の仕事をしている母親が、女の子である蒼に嫉妬してしまうから。男の子らしく振る舞うことを強いられていた。

そんな蒼はある日、『ひなた』という名前の女の子と出会う。
いじめられているところを助けた蒼にひなたが言う。

「あおちゃんはぼくのヒーローだ」と。

純粋で優しくて可愛いひなた。
蒼はそんなひなたのヒーローでいようと誓う。
そして、神様を信じない蒼は願う。

『わたしにも現れないかな…。わたしを救ってくれる、ヒーロー』

ひなたと過ごす時間だけは心地よかった。
だけど、蒼がひなたと一緒にいられたのはわずかなものだった。

数年後、二人は再会する。
彼らにとっての『ヒーロー』は、それぞれ形を変えてーー

《小説家になろうのサイトとの重複投稿です》

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