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番外編 精霊たちとの出会い
水の精霊 前編
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あの日私は初めて精霊に会った。
とても美しい精霊に。
あの日はママに初めて教えてもらった、水魔法を復習をしていた時のことだ。
練習の結果大きな水たまりができた。
じっと眺めていると、どこからが真っ白なオオカミが出てきた。
どこかで見た覚えがあるが気のせいかなと思った。こんな綺麗なオオカミは1度見たら忘れないと思う。
普通は怯えるものだが、何故かそのオオカミは襲わないだろうと思えた。
私を見る目は穏やかで澄んでいたのだ。
私が作ってしまったあの大きな水たまりのように。
「そこで何をしているのだ?ウォルティアの娘」
幻聴だろうか?
それとも耳がおかしくなったのだろうか?
オオカミから声が聞こえた。
「私に話しかけているのはだあれ?」
「我だ、娘よ」
やはりオオカミから声が聞こえた。
「貴方が話しかけているの?オオカミさん?」
「ああ」
不思議だった。
ただのオオカミのはずが私に話しかけれるということが。
「貴方は本当にオオカミさん?」
じっと見つめられた後。
「我は本当のオオカミでは無い。これは形を借りているのだ。相性がいいからな」
「じゃあだあれ?」
「我は水の上位精霊だ。ウォルティアの娘」
上位精霊
覚えがある。
ママの精霊も上位聖霊だったはずだ。
でも、ウォルティアという名をどうして知ってい
るのだろう?
その名を知るものは少ないと思っていたのに。
「どうして、ウォルティアの名を知っているの?」
「我の契約者だったからな」
その言葉にもびっくりした。
ママに教えてもらってないから。
「じゃあ、ママのこと知っているのね?
どんな人だったの?
やさしいひと?
きれいなひと?
どんなひと?
覚えてるのは優しそうな笑顔だけだわ。
おしえて!水の上位精霊さん?」
「落ち着け。教えてやりたいが、もうそろそろシリアーネが心配する頃だ。先ずは帰りなさい」
「どこにも行かない?また会える?」
「ああ。お前が望むなら」
「じゃあね!」
明日が楽しみだ!
ママのことを聞ける!
でも、ママには秘密にしとこう!
軽い足音がかけて行った。
完全に気配がこの付近から消えたのを感じてそっと息をつく。
やはり似ていた。
あの大事なウォルティアに。
やはり親子だと苦笑する。
まさか姿を見られるとは思っていなかった。
にしてもウォルティアの娘、ヴィリネリアは力が強い。
ウォルティアも凄かったがそれの倍だ
この大きな水たまりを作れるのだから。
水たまりは美しく澄んでおり心地が良い。
スン
と鼻を鳴らし、空気を吸い込む。
やはりどこまでも心地が良い空間が続いている。
ウォルティアも同じくらい澄んだ水を作っていた。
思い出にふけっていると思い出すのは、あの憎らしい男だった。
あの男はウォルティアの容姿に惚れ、無理やり結婚した挙句、ウォルティアにその気がないとわかったら良いように自分の記憶を消した。
自分に都合がいいように。
正妃となっていたウォルティアには、もう既に子供が出来ていた。
それがヴィリネリアだった。
ヴィリネリアは父親には似ず、ウォルティアによく似ていた。
似ていなくてもウォルティアは愛するに違いないだろうが。
自分も子守りをしていた。
ウォルティアに頼まれたからだ。
自分がいなくても、ヴィリネリアが守られるようにと。
それはウォルティアが死ぬあの日までずっと続いた。
もしかしたら今でも続いているのかもしれない。
私はウォルティアが死ぬあの時、助けれなかった
その後悔とともに。
とても美しい精霊に。
あの日はママに初めて教えてもらった、水魔法を復習をしていた時のことだ。
練習の結果大きな水たまりができた。
じっと眺めていると、どこからが真っ白なオオカミが出てきた。
どこかで見た覚えがあるが気のせいかなと思った。こんな綺麗なオオカミは1度見たら忘れないと思う。
普通は怯えるものだが、何故かそのオオカミは襲わないだろうと思えた。
私を見る目は穏やかで澄んでいたのだ。
私が作ってしまったあの大きな水たまりのように。
「そこで何をしているのだ?ウォルティアの娘」
幻聴だろうか?
それとも耳がおかしくなったのだろうか?
オオカミから声が聞こえた。
「私に話しかけているのはだあれ?」
「我だ、娘よ」
やはりオオカミから声が聞こえた。
「貴方が話しかけているの?オオカミさん?」
「ああ」
不思議だった。
ただのオオカミのはずが私に話しかけれるということが。
「貴方は本当にオオカミさん?」
じっと見つめられた後。
「我は本当のオオカミでは無い。これは形を借りているのだ。相性がいいからな」
「じゃあだあれ?」
「我は水の上位精霊だ。ウォルティアの娘」
上位精霊
覚えがある。
ママの精霊も上位聖霊だったはずだ。
でも、ウォルティアという名をどうして知ってい
るのだろう?
その名を知るものは少ないと思っていたのに。
「どうして、ウォルティアの名を知っているの?」
「我の契約者だったからな」
その言葉にもびっくりした。
ママに教えてもらってないから。
「じゃあ、ママのこと知っているのね?
どんな人だったの?
やさしいひと?
きれいなひと?
どんなひと?
覚えてるのは優しそうな笑顔だけだわ。
おしえて!水の上位精霊さん?」
「落ち着け。教えてやりたいが、もうそろそろシリアーネが心配する頃だ。先ずは帰りなさい」
「どこにも行かない?また会える?」
「ああ。お前が望むなら」
「じゃあね!」
明日が楽しみだ!
ママのことを聞ける!
でも、ママには秘密にしとこう!
軽い足音がかけて行った。
完全に気配がこの付近から消えたのを感じてそっと息をつく。
やはり似ていた。
あの大事なウォルティアに。
やはり親子だと苦笑する。
まさか姿を見られるとは思っていなかった。
にしてもウォルティアの娘、ヴィリネリアは力が強い。
ウォルティアも凄かったがそれの倍だ
この大きな水たまりを作れるのだから。
水たまりは美しく澄んでおり心地が良い。
スン
と鼻を鳴らし、空気を吸い込む。
やはりどこまでも心地が良い空間が続いている。
ウォルティアも同じくらい澄んだ水を作っていた。
思い出にふけっていると思い出すのは、あの憎らしい男だった。
あの男はウォルティアの容姿に惚れ、無理やり結婚した挙句、ウォルティアにその気がないとわかったら良いように自分の記憶を消した。
自分に都合がいいように。
正妃となっていたウォルティアには、もう既に子供が出来ていた。
それがヴィリネリアだった。
ヴィリネリアは父親には似ず、ウォルティアによく似ていた。
似ていなくてもウォルティアは愛するに違いないだろうが。
自分も子守りをしていた。
ウォルティアに頼まれたからだ。
自分がいなくても、ヴィリネリアが守られるようにと。
それはウォルティアが死ぬあの日までずっと続いた。
もしかしたら今でも続いているのかもしれない。
私はウォルティアが死ぬあの時、助けれなかった
その後悔とともに。
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