今更です!私を無視した貴方のことなんて知らないんだから!

Kira

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番外編 精霊たちとの出会い

水の精霊 後編

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ウォルティアが死んだあの日、いつもと同じようにヴィリネリアの子守りをしていた。
だが、ウォルティアの悲鳴が聞こえたためそちらに向かった。
シリアーネにヴィリネリアを託して。

そこに着いた時、辺り一面血の海だった。
自分は幻覚を見ているのかと思った。
それだけ今も信じることの出来ない光景だった。

あの強いウォルティアが負けた?

だれに?

周りを見ると魔獣の死骸があった。
それもとんでもない数の魔獣が。
まだ息があるヤツがいる。
そう判断した私はウォルティアの元へ駆けつけた。

ウォルティアはもう虫の息で目を開けるのもやっとみたいだったが最後に、
「ヴィリネリアを守って」
といった。

自分は今でも彼女の約束を守っている。


彼女の最後の姿を思い出していると

「まだ感傷にひたっているのかしら?」

と声がした。
しかも結構中の良い奴の声だ。

「サラか」

「えぇ。何を悩んでいるのかと思ったら。
また思い出していたのね」

やはり分かってしまうか、と苦笑する。

「分かるのか?」

「分かるわ。あなたと私は正反対に見られるけど結構同じなのよ。
私も、前の主を守りきれなかったのだから。
でも、もう私には新しい主がいるわ。
今の主もとっても大事だけど、昔の主もとっても大事なのよ。
だからね、もう良いと思うわ。
あなたの好きにして。
あなたの守りたいものはなぁに?」

それだけ言ってしまうと直ぐにどこかへ行ってしまった。





守りたいもの、か。
未だによくわからない。

だが、取り敢えず自分はウォルティアとの約束を守りたい。




そんなこんなで、時は過ぎ約束の時間となった。


「オオカミさん!こっちだよ」

明るい笑顔はやはり似ている。

「お話して!」

「ああ、話をしてあげよう。」

まだ時間は沢山ある。




ウォルティアとはいつあったのか。

一緒に何をしたのか。

色んな話をすると、嬉しそうに笑って聞いていた。




それは何日も続いた。
ある日、いつになっても来なかった。
心配になった自分は探しに行った。


どこからが悲鳴があがった。

まさかと思ったが、もうあんな思いは嫌だ。
と必死駆けた。

そこには魔獣がいた。
ここには入れない筈なのに。

しかし考える暇はない。

魔獣を退治しようと動こうとしたら、魔獣が凍った。
美しい氷だった。

ウォルティアが使った様な。
いや、それ以上のものかもしれない。

無事に事なきを得たがもうあんな思いは御免だ。
だから言おうと思う。
だが今ではない。

「大丈夫か?」

声をかけると、パッとこっちを向いた目には涙が溢れそうなくらい溜まっていた。

突然、魔獣が現れたのだ。
仕方がないだろう。
まだ幼いのだ。


がやはり怖かったのか、堰を切ったように泣き出した。


その後はずっと自分の毛皮にしがみついたまんまだった。
サラが探しに来るまで。

サラは来たあとこう言った。

「もう、決まったみたいね」

と。

自分は頷かなかったが心は決まっている。

次の日

「ヴィリネリア、名前をつけてくれ。
名がないのは不便だ。
いいのを付けてくれ。」

キョトンとした顔を見せた後、

「私なんかでいいの?」

と聞いたから、お前でなければダメだと言ったら、嬉しそうに笑った。


「じゃあディーね!」

「ディー、ディーか。良いな
ありがとう。ヴィリネリア」

もう一度お礼を言ったらぎゅっと抱きついてきた。



あぁ、なんて暖かいのだろうか。
懐かしい暖かさだった。


ウォルティア。
私はヴィリネリアと一緒にいるよ。
ずっと彼女を守ろう。

我らの宝を。


だから安心してくれ。


我が愛しき友。
ウォルティアよ。
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