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昔話
⑤昔話、くろ
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木のくぼみで兄弟達といた。だんだん兄弟達が動かなくなって、なんとかしなきゃと外にいった。
どうしたらいいのかわからないけど、おかあさんを探した。
森をぬけて、人の住んでいる家が見えた。
おかあさんいるかな?探して吠えてみたけど、返事がない。
かわりに人が家から出てきた。顔に涙が流れてて、今にも倒れるくらい、よろよろしてた。
「おまえもひとりなの?」
そう聞かれたような?、ちがうよ、兄弟達がいるのに。その人は僕を抱きしめて、また泣き始めた。
大丈夫だよ、泣かないで。元気になったら、兄弟達を助けて。一生懸命舐めてあげた。
いつの間にか泣き止んでくれたから、兄弟達を助けてほしくて、木のくぼみまで、なんとかつれていった。
兄弟達はまだ寝ていた。動けなくても、寝ていればまた起きてくれるかな。助けてくれる人を連れてきたよ。起きてよ。返事してよ。
「だめみたい……」
?、起きてくれるよ。
「あのね、もう起きてくれないみたいなの」
そんなことないよ。
でも… 兄弟達は冷たくなってきた。
「寝かしてあげようね」
何を言ってるのかわからなかったけど、その人は二匹の兄弟を抱いて、外に出していた。
木の枝で穴を掘り始め、できた穴に兄弟達を寝かせた。
「ここに寝かせてあげるから、またこようね」
そうやって、兄弟に上から土をかけてあげた。
少し大きな石を置いて、なんでだろうと思ったら、
「ここにいるのがわかるからね」
ちょっと笑ってた。
「明日、お花持ってまたこよう。だから今日はいっしよに帰ろう」
うん。もうくぼみには誰もいない。だからいっしよに帰る。
また明日来るから。
どうしたらいいのかわからないけど、おかあさんを探した。
森をぬけて、人の住んでいる家が見えた。
おかあさんいるかな?探して吠えてみたけど、返事がない。
かわりに人が家から出てきた。顔に涙が流れてて、今にも倒れるくらい、よろよろしてた。
「おまえもひとりなの?」
そう聞かれたような?、ちがうよ、兄弟達がいるのに。その人は僕を抱きしめて、また泣き始めた。
大丈夫だよ、泣かないで。元気になったら、兄弟達を助けて。一生懸命舐めてあげた。
いつの間にか泣き止んでくれたから、兄弟達を助けてほしくて、木のくぼみまで、なんとかつれていった。
兄弟達はまだ寝ていた。動けなくても、寝ていればまた起きてくれるかな。助けてくれる人を連れてきたよ。起きてよ。返事してよ。
「だめみたい……」
?、起きてくれるよ。
「あのね、もう起きてくれないみたいなの」
そんなことないよ。
でも… 兄弟達は冷たくなってきた。
「寝かしてあげようね」
何を言ってるのかわからなかったけど、その人は二匹の兄弟を抱いて、外に出していた。
木の枝で穴を掘り始め、できた穴に兄弟達を寝かせた。
「ここに寝かせてあげるから、またこようね」
そうやって、兄弟に上から土をかけてあげた。
少し大きな石を置いて、なんでだろうと思ったら、
「ここにいるのがわかるからね」
ちょっと笑ってた。
「明日、お花持ってまたこよう。だから今日はいっしよに帰ろう」
うん。もうくぼみには誰もいない。だからいっしよに帰る。
また明日来るから。
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