27 / 55
第四章 ドアの鍵は君が持っている
2 彼の声
しおりを挟む
「ふ、福岡くん?」
『はい』
久しぶりに聴く福岡くんの声。
それを聞いてほっとしたように、やっと強張っていた全身の力が抜けた。本当に彼と電話が繋がっている。
「今、時間いいかな」
『いいですよ』
目の前にいないから、彼の表情はわからない。スピーカーを通して聞こえる声だけが、相手を知る材料。
怒ってる?
あんなふうに突き放した私を、怒ってる?
そう疑問が浮かんだ瞬間、口を固く閉ざした。
『……眞野さん?』
彼の柔らかい声色。高校生とは思えないほど落ち着き払った音に、心音が落ち着いていく。
「あ……」
まただ。またなにも言えなくなってる。
ほら。勇気を、出して。
「あの」
なんて言おう。
なにから伝えよう。
「あのね、あの」
言いたいのに、上手く言葉が出てこない。
今まで起きた出来事への悲痛な感情が、吐き出そうとする口を空回りさせる。いや、口だけではない。胸をぎゅっと絞ったような痛みが、喉の奥をツーンと刺激する。
おかしいな。もう落ち着いたのに。
夏希のおばさんとおじさんに元気をもらったのに。
もう涙も枯れたはずなのに。
目頭が熱い。
「福岡、くん……」
瞬きを繰り返す度に、次第に視界が潤んでいく。
どうしてだろう。
どうして涙が溢れてくるんだろう。
「ふ、ふく……おか、くん」
名前すら、上手く言い出せなくなって。
パンパンに膨れた不安に小さな穴が開き、そこから涙のように流れ落ちる。弾ける寸前だったそれが、小さくなっていくのを感じた。
「ふぇ……ふえぇ……」
嗚咽が漏れる。
口が麻痺したように言葉が紡げない。喉を締め付けるような苦しさが襲う。
言いたいのに。
夏希にも、その両親にもちゃんと説明できた。
電話越しだと、相手の顔が見えないから、対面より気を使う必要がない。それなのに、何故か相手が福岡くんになると感情が抑えきれなくなって、止まらない。
「わああぁぁ……ぁぁ……ん」
悲しいとか、つらいとか、苦しいとか、後悔もある。いろんな感情が混ざり合って、ぐちゃぐちゃになってまとまらない。これも言いたい。あれも言いたいと、喧嘩をするように。
なんで。
なんで、こんなにも涙が止まらないの。涙を止めないと、ちゃんと話ができないじゃない。
ダメな三十代だ。福岡くんよりも先輩なのに。しっかりしなきゃ、いけないのに。
『眞野さん』
変わらない優しい声。
『大丈夫ですか?』
どこまでも優しい。
「だ、大丈夫、じゃ、ない」
ありのままに浮かぶ言葉を口にする。無駄な飾りを付けず、素の心を曝け出したい。
「大丈夫じゃないっ」
口に出すと実感する。今の危機的状況に心が押し潰されそうだということを。
「助けて」
ダメだよ、こんな言い方では困っちゃう。ちゃんと順を追って説明をしなきゃ。
「助けて、福岡くん」
私の方が年上なのに、感情を制御できずに上手く伝えられない。
顔をぐしゃぐしゃにして、電話を切ってしまおうかと思ってしまった。
『わかりました』電話の向こうから、ふっと笑う声がした。
『今、どこですか?』
「え? えっと……どこだったかな……あーえーとー……」
意識はあったけど、ここまで来た時の記憶は朧げだ。福岡くんに言われて、やっとどこの病院に来たんだろうかと不思議に思う。
急いで周りを見渡し、病院名がわかるものを探した。意識の方向性が変わったからか、いつの間にか涙は止まっていた。
そこで見つかる、ベンチに付けられた金属製のプレート。そこには寄贈者とメッセージ、そして寄贈先が書かれていた。「四つ葉病院」と。
「あ、あった。私がいる場所は、四つ葉病院だよ」
『四つ葉かぁ……どの駅から行っても遠いし、チャリでも行くのに時間がかかりそうですね』
学校よりもっと向こうの山側でしたよね、と彼は言った。
夏希が入院している四つ葉病院は、駅から離れた場所にある。車を持っていないと少々面倒だ。
チラリと腕時計を見る。
十時に針がさしている。こんな時間に高校生がタクシーを使うと問題になりそうだ。
少し悩むように沈黙が流れる。
『眞野さん、賀翔高に来られますか?』
「今から?」
『はい。眞野さんは俺の家を知らないし、俺が眞野さんのアパートに行くのは迷惑でしょ』
アパートと聞こえて、壊されたフルートと傷つけられた夏希の姿がフラッシュバックする。
「ごめん、アパートはちょっと……」
ただの記憶でも痛々しい姿に眉間が寄り、表情が曇る。
声でもそれが伝わったのか、彼は『気にしないでください』と言い、
『学校ならお互いに知ってるし、四つ葉からもまだ近い。俺も問題ありません。眞野さんさえ良ければ、そこで落ち合いましょう。直接会った方が話しやすいでしょ?』
流れ星が流れた。
前の彼氏のように、早く言えよと声を荒げない。心の傷を知っているように彼は私のペースに合わせてくれる。
「うん、じゃあ学校で……あ、待って!」
『どうしたんです?』
私は慌てた。だって、
「福岡くんのお母さんにバレたらまずいよ……こうやって連絡をとってるのも、たぶん……いや、かなりヤバい……」
またお母さんが賀翔高校に乗り込んできたら、流石に学校関係者に申し訳なく、もう練習しに行けない。
練習場所を探すこと自体は問題ないが、アクセスと環境が良い場所となると、なかなか見つからない。
『あぁ』と福岡くんは納得した様子で、言葉を続けた。
『わかりました。そこらへんは上手く誤魔化しておきますよ』
「でも……」
『心配しないでください。高校生にもなって、自分の母親くらいなんとかできないとダメでしょ』
「……福岡くんがそれでいいなら。……ごめんね、ありがとう」
『気をつけて来てくださいね』
安堵して、息を吐く。
根拠はないけど、なんとかなると心の底から思った。一人じゃないって、こんなにも心強いものなんだ。
『はい』
久しぶりに聴く福岡くんの声。
それを聞いてほっとしたように、やっと強張っていた全身の力が抜けた。本当に彼と電話が繋がっている。
「今、時間いいかな」
『いいですよ』
目の前にいないから、彼の表情はわからない。スピーカーを通して聞こえる声だけが、相手を知る材料。
怒ってる?
あんなふうに突き放した私を、怒ってる?
そう疑問が浮かんだ瞬間、口を固く閉ざした。
『……眞野さん?』
彼の柔らかい声色。高校生とは思えないほど落ち着き払った音に、心音が落ち着いていく。
「あ……」
まただ。またなにも言えなくなってる。
ほら。勇気を、出して。
「あの」
なんて言おう。
なにから伝えよう。
「あのね、あの」
言いたいのに、上手く言葉が出てこない。
今まで起きた出来事への悲痛な感情が、吐き出そうとする口を空回りさせる。いや、口だけではない。胸をぎゅっと絞ったような痛みが、喉の奥をツーンと刺激する。
おかしいな。もう落ち着いたのに。
夏希のおばさんとおじさんに元気をもらったのに。
もう涙も枯れたはずなのに。
目頭が熱い。
「福岡、くん……」
瞬きを繰り返す度に、次第に視界が潤んでいく。
どうしてだろう。
どうして涙が溢れてくるんだろう。
「ふ、ふく……おか、くん」
名前すら、上手く言い出せなくなって。
パンパンに膨れた不安に小さな穴が開き、そこから涙のように流れ落ちる。弾ける寸前だったそれが、小さくなっていくのを感じた。
「ふぇ……ふえぇ……」
嗚咽が漏れる。
口が麻痺したように言葉が紡げない。喉を締め付けるような苦しさが襲う。
言いたいのに。
夏希にも、その両親にもちゃんと説明できた。
電話越しだと、相手の顔が見えないから、対面より気を使う必要がない。それなのに、何故か相手が福岡くんになると感情が抑えきれなくなって、止まらない。
「わああぁぁ……ぁぁ……ん」
悲しいとか、つらいとか、苦しいとか、後悔もある。いろんな感情が混ざり合って、ぐちゃぐちゃになってまとまらない。これも言いたい。あれも言いたいと、喧嘩をするように。
なんで。
なんで、こんなにも涙が止まらないの。涙を止めないと、ちゃんと話ができないじゃない。
ダメな三十代だ。福岡くんよりも先輩なのに。しっかりしなきゃ、いけないのに。
『眞野さん』
変わらない優しい声。
『大丈夫ですか?』
どこまでも優しい。
「だ、大丈夫、じゃ、ない」
ありのままに浮かぶ言葉を口にする。無駄な飾りを付けず、素の心を曝け出したい。
「大丈夫じゃないっ」
口に出すと実感する。今の危機的状況に心が押し潰されそうだということを。
「助けて」
ダメだよ、こんな言い方では困っちゃう。ちゃんと順を追って説明をしなきゃ。
「助けて、福岡くん」
私の方が年上なのに、感情を制御できずに上手く伝えられない。
顔をぐしゃぐしゃにして、電話を切ってしまおうかと思ってしまった。
『わかりました』電話の向こうから、ふっと笑う声がした。
『今、どこですか?』
「え? えっと……どこだったかな……あーえーとー……」
意識はあったけど、ここまで来た時の記憶は朧げだ。福岡くんに言われて、やっとどこの病院に来たんだろうかと不思議に思う。
急いで周りを見渡し、病院名がわかるものを探した。意識の方向性が変わったからか、いつの間にか涙は止まっていた。
そこで見つかる、ベンチに付けられた金属製のプレート。そこには寄贈者とメッセージ、そして寄贈先が書かれていた。「四つ葉病院」と。
「あ、あった。私がいる場所は、四つ葉病院だよ」
『四つ葉かぁ……どの駅から行っても遠いし、チャリでも行くのに時間がかかりそうですね』
学校よりもっと向こうの山側でしたよね、と彼は言った。
夏希が入院している四つ葉病院は、駅から離れた場所にある。車を持っていないと少々面倒だ。
チラリと腕時計を見る。
十時に針がさしている。こんな時間に高校生がタクシーを使うと問題になりそうだ。
少し悩むように沈黙が流れる。
『眞野さん、賀翔高に来られますか?』
「今から?」
『はい。眞野さんは俺の家を知らないし、俺が眞野さんのアパートに行くのは迷惑でしょ』
アパートと聞こえて、壊されたフルートと傷つけられた夏希の姿がフラッシュバックする。
「ごめん、アパートはちょっと……」
ただの記憶でも痛々しい姿に眉間が寄り、表情が曇る。
声でもそれが伝わったのか、彼は『気にしないでください』と言い、
『学校ならお互いに知ってるし、四つ葉からもまだ近い。俺も問題ありません。眞野さんさえ良ければ、そこで落ち合いましょう。直接会った方が話しやすいでしょ?』
流れ星が流れた。
前の彼氏のように、早く言えよと声を荒げない。心の傷を知っているように彼は私のペースに合わせてくれる。
「うん、じゃあ学校で……あ、待って!」
『どうしたんです?』
私は慌てた。だって、
「福岡くんのお母さんにバレたらまずいよ……こうやって連絡をとってるのも、たぶん……いや、かなりヤバい……」
またお母さんが賀翔高校に乗り込んできたら、流石に学校関係者に申し訳なく、もう練習しに行けない。
練習場所を探すこと自体は問題ないが、アクセスと環境が良い場所となると、なかなか見つからない。
『あぁ』と福岡くんは納得した様子で、言葉を続けた。
『わかりました。そこらへんは上手く誤魔化しておきますよ』
「でも……」
『心配しないでください。高校生にもなって、自分の母親くらいなんとかできないとダメでしょ』
「……福岡くんがそれでいいなら。……ごめんね、ありがとう」
『気をつけて来てくださいね』
安堵して、息を吐く。
根拠はないけど、なんとかなると心の底から思った。一人じゃないって、こんなにも心強いものなんだ。
0
あなたにおすすめの小説
秘められた薫り
La Mistral
恋愛
エブリスタにて、トレンド#恋愛で最高位
55位を獲得した作品です。
「愛しているよ」という夫の言葉が、今の美咲には虚しい空気にしか聞こえない。
欠けていたのは、理性を焼き尽くすような衝動。
クライアントの慎吾と交わす視線。ビジネスという仮面の下で共有される、剥き出しの欲望。
指先が触れる。名前を呼ばれる。ただそれだけで、美咲の積み上げてきた「良き妻」としての世界は音を立てて崩れ去る。
完璧なアリバイ、塗り固めた嘘。
夫の隣で微笑みながら、心は別の男の指先を求めている。
一度知ってしまった濃厚な「薫り」は、もう彼女を元の場所へは戻してくれない。
守るべき家庭と、抗えない本能。
二つの世界の境界線で、美咲が選ぶ「最後の一線」とは――。
欲望の熱に浮かされた女の、美しくも残酷な堕落の記録。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
旅は道連れ、世は情け?と言われて訳あり伯爵家の子息のパートナーになりました
さこの
恋愛
両親を亡くし、遺品整理のため王都を訪れたブランシュ。
手放すはずだったアンティークをきっかけに、ひょんなことから伯爵家の跡取り・ユーゴと出会う。
無愛想で口が悪く、女性に冷たいその男は、なぜかブランシュの世話を焼き、面倒事にも付き合ってくれる。
王都ではかつて「親友に婚約者を奪われ、失恋して姿を消した男」と噂されていたユーゴ。
だがその噂は、誰かの悪意によって作られた嘘だった。
過去の誤解。すれ違い。
そして少しずつ見えてくる、本当の彼の姿。
気づけばブランシュは思ってしまう。
――この人は、優しすぎて損をしている。
面倒くさがりな伯爵子息と、無自覚な令嬢の、
すれ違いだらけの甘め異世界ラブコメディ
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
弟がいた時間(きせつ)
川本明青
恋愛
15年ぶりに会った”弟”は、今でもちゃんと、”弟”だった――。
土壇場で結婚がダメになった奈留。仕事も辞め、マンションの契約ももうすぐ切れるというとき、ひょんなことから”かつての弟”勇樹と偶然再会を果たす。2人は昔、親どうしの再婚、そして離婚によって、2年の間だけ姉弟だったのだ。別れたときまだ小学6年生だった勇樹は立派な青年に成長し、カメラマンになっていた。
久しぶりの再会に乾杯し、話も弾む。酔った勢いもあって、奈留は半ば強引に、勇樹が1人暮らしをしている一軒家に少しの間置いてくれるよう頼みこんだ。
次に住む所が決まるまでの短い間だけれど、また昔のように姉弟で楽しく過ごせるかもしれない―。気楽に考えていた奈留だったが、勇樹の周りには女性の影がチラついて……。
やさしくて、どこか天然で、時々ちょっと頼もしい。
そんな、奈留が知らない時間を過ごして大人になった勇樹が、抱えていたものとは―。
※「恋する弟」として掲載していた作品を改題したものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる