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二年目 山道視察
今日の予定は
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ラヴィーナさんとダンさんが起きた時にすぐ食べれるようにと、静かに食事の用意をしておく。
材料は、昨日の夜のうちに回収しておいた携帯糧食だ。
干し肉は日持ちと塩分補給のために塩辛く作られている。
これを薄く削って、乾燥野菜と一緒にスープにするのが定番らしい。
まずは二人で、せっせと干し肉の半分を削って小鍋の中へ。
乾燥野菜は、色んな種類が混ざっているのを葉物と根菜とに分けて置く。
そこにお水と乾燥野菜の葉物だけを入れて、ストーブの上に置いたらスープの下拵えは終了だ。
残った干し肉は塩分を『抽出』してから一口大に切る。
それから取り分けてあった乾燥野菜の根菜と一緒に少なめのお湯と混ぜてから『浸透』の魔法をかける。
すると、みるみるうちに乾燥していた食材に水分が沁み込んで柔らかくなる。
流石に生の状態にはならないけど、これに『抽出』しておいた塩を適量加えて加熱しておけば立派な煮物……っぽいものの完成だ。
ストーブは一つしかないから、こっちは『保温』の魔法で温度調整。
ラヴィーナさん達が起きるころには、出来上がっているはず。
食事の用意が終った頃、朝一番でウガリを出てきた駅馬車がすごい速さで走り抜けていく。
昨日も思ったけど、遠くから近づいてくる音がしたなと思ったら、もう目の前を通り過ぎているって随分な速さだよね。
ラヴィーナさんとダンさんは、駅馬車が近づいてくる音で目が覚めたらしい。
声をかけるまでもなく起き出して、二人して大あくび。
ラヴィーナさんって、本当に王族なのかと疑っちゃうよね……
こう、イメージする威厳とか優雅さとかが欠片も感じられない。
むしろ、セリスさんの方がずっと気品を感じるあたりが不思議だ。
流石、リエラの女神様!
「おお? 朝食の用意をしてくれたのか!」
「ふーん、最初からアレンジメニューなのね」
心の中でセリスさんを讃えていたリエラは、ダンさんの嬉しそうな声とラヴィーナさんの言葉で我に返る。
ああ、いけないいけない。
もうすでに、セリスさん成分が足りていないらしい。
危うく、妄想の中で追いかけっこを始めるところだったよ。
「どうせなら美味しいものが食べたいじゃないですか」
「それはそうね」
スープをよそったカップを渡すと、彼女は頷きながらそれを受け取った。
一口飲んで、嬉しそうな笑顔になったところをみると、お味はお気に召したらしい。
「美味い……! 朝一番で熱いものが食えるのはありがたい」
「まあ、さすがにお昼にここまでするのは無理ですけどね」
全員にスープを配り終えると、リエラも一口スープを口に含む。
うん、そこそこ美味しいかな。
材料を考えれば、上出来な部類だと思う。
普段はセリスさんがご飯を作ってくれているから料理をする機会はほとんどない。
でも、お休みの日に『素材回収所』で過ごしている間にひっそりと料理の練習をしていた甲斐があったね。
料理って、少し調薬に似ているところがあるから結構楽しい。
今のリエラにとって、料理は地味に実用的な趣味の一つでもある。
もう少し美味しく作れるようになったら、セリスさんにもご馳走するのが目標だ。
食事が終わると、今日の予定の確認を行う。
「今日も、あんたらは休憩所を作りながらいくのか?」
ダンさんがそう聞いてきたのは、昨日と同じペースで休憩所をを作る場合、本来なら辿り着いているはずの場所に着けないからだろう。
「そうねぇ……どうしましょうか?」
悩む様子を見せつつ、アスラーダさんに視線を向けるラヴィーナさん。
彼女のそんな態度に鼻を鳴らして、彼は肩を竦める。
「もうすでに三か所も作ってある。初めてこの道を歩いている連中は、この先にも同じものがあるのを期待しているだろうな」
「じゃあ、休憩所を作りながら進むってことね」
「そうなると、食料と水を切り詰めないとまずいんだが、あんたらはどの程度用意してあるんだ?」
食料は、余裕をもって十日分。
水は小さめな水筒をもっているだけだ。
だって、足りなくなったら『給水』の魔法で注ぎ足せばいいし。
食料についてはとにかく、水についての認識をリエラから聞いたダンさんは頭を抱えてしまった。
「認識が違過ぎる……」
あー……
一般的には、水場の問題もあるのか。
アスラーダさんと視線を合わせて、自分達の中の常識が一般からかけ離れていることに苦笑を浮かべあった。
材料は、昨日の夜のうちに回収しておいた携帯糧食だ。
干し肉は日持ちと塩分補給のために塩辛く作られている。
これを薄く削って、乾燥野菜と一緒にスープにするのが定番らしい。
まずは二人で、せっせと干し肉の半分を削って小鍋の中へ。
乾燥野菜は、色んな種類が混ざっているのを葉物と根菜とに分けて置く。
そこにお水と乾燥野菜の葉物だけを入れて、ストーブの上に置いたらスープの下拵えは終了だ。
残った干し肉は塩分を『抽出』してから一口大に切る。
それから取り分けてあった乾燥野菜の根菜と一緒に少なめのお湯と混ぜてから『浸透』の魔法をかける。
すると、みるみるうちに乾燥していた食材に水分が沁み込んで柔らかくなる。
流石に生の状態にはならないけど、これに『抽出』しておいた塩を適量加えて加熱しておけば立派な煮物……っぽいものの完成だ。
ストーブは一つしかないから、こっちは『保温』の魔法で温度調整。
ラヴィーナさん達が起きるころには、出来上がっているはず。
食事の用意が終った頃、朝一番でウガリを出てきた駅馬車がすごい速さで走り抜けていく。
昨日も思ったけど、遠くから近づいてくる音がしたなと思ったら、もう目の前を通り過ぎているって随分な速さだよね。
ラヴィーナさんとダンさんは、駅馬車が近づいてくる音で目が覚めたらしい。
声をかけるまでもなく起き出して、二人して大あくび。
ラヴィーナさんって、本当に王族なのかと疑っちゃうよね……
こう、イメージする威厳とか優雅さとかが欠片も感じられない。
むしろ、セリスさんの方がずっと気品を感じるあたりが不思議だ。
流石、リエラの女神様!
「おお? 朝食の用意をしてくれたのか!」
「ふーん、最初からアレンジメニューなのね」
心の中でセリスさんを讃えていたリエラは、ダンさんの嬉しそうな声とラヴィーナさんの言葉で我に返る。
ああ、いけないいけない。
もうすでに、セリスさん成分が足りていないらしい。
危うく、妄想の中で追いかけっこを始めるところだったよ。
「どうせなら美味しいものが食べたいじゃないですか」
「それはそうね」
スープをよそったカップを渡すと、彼女は頷きながらそれを受け取った。
一口飲んで、嬉しそうな笑顔になったところをみると、お味はお気に召したらしい。
「美味い……! 朝一番で熱いものが食えるのはありがたい」
「まあ、さすがにお昼にここまでするのは無理ですけどね」
全員にスープを配り終えると、リエラも一口スープを口に含む。
うん、そこそこ美味しいかな。
材料を考えれば、上出来な部類だと思う。
普段はセリスさんがご飯を作ってくれているから料理をする機会はほとんどない。
でも、お休みの日に『素材回収所』で過ごしている間にひっそりと料理の練習をしていた甲斐があったね。
料理って、少し調薬に似ているところがあるから結構楽しい。
今のリエラにとって、料理は地味に実用的な趣味の一つでもある。
もう少し美味しく作れるようになったら、セリスさんにもご馳走するのが目標だ。
食事が終わると、今日の予定の確認を行う。
「今日も、あんたらは休憩所を作りながらいくのか?」
ダンさんがそう聞いてきたのは、昨日と同じペースで休憩所をを作る場合、本来なら辿り着いているはずの場所に着けないからだろう。
「そうねぇ……どうしましょうか?」
悩む様子を見せつつ、アスラーダさんに視線を向けるラヴィーナさん。
彼女のそんな態度に鼻を鳴らして、彼は肩を竦める。
「もうすでに三か所も作ってある。初めてこの道を歩いている連中は、この先にも同じものがあるのを期待しているだろうな」
「じゃあ、休憩所を作りながら進むってことね」
「そうなると、食料と水を切り詰めないとまずいんだが、あんたらはどの程度用意してあるんだ?」
食料は、余裕をもって十日分。
水は小さめな水筒をもっているだけだ。
だって、足りなくなったら『給水』の魔法で注ぎ足せばいいし。
食料についてはとにかく、水についての認識をリエラから聞いたダンさんは頭を抱えてしまった。
「認識が違過ぎる……」
あー……
一般的には、水場の問題もあるのか。
アスラーダさんと視線を合わせて、自分達の中の常識が一般からかけ離れていることに苦笑を浮かべあった。
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